Clarityヒートマップの使い方|読み方と改善への活かし方
Microsoft Clarityのヒートマップは、ページ内で「どこまで読まれ」「どこが押されたか」を色で可視化してくれる機能です。ただ、開いて色を眺めるだけでは改善にはつながりません。大切なのは、色を「読み方」として押さえ、そこから次の一手を出すことです。
この記事では、Clarityのヒートマップ機能に絞って、画面の開き方・種類・色の読み方から、所見を改善アクションに変える手順までを解説します。まだ導入していない場合はMicrosoft Clarityの使い方|導入から画面の見方を先にご覧ください。ツールに依存しないヒートマップ分析の考え方はヒートマップ分析とは?見るべき指標と改善の進め方にまとめています。
Clarityヒートマップの開き方
管理画面上部のメニューから「Heatmaps(ヒートマップ)」を開き、見たいページのURLを指定します。あわせて、次の2つを設定します。
- 期間:いつからいつまでのデータを見るか
- デバイス:PC・モバイル・タブレットのどれで見るか
Clarityの画面は英語表記で、PCでは「Click」、スマートフォン・タブレットでは「Tap」と表示が切り替わります。同じページでもデバイスによって見られ方が変わるため、まずは訪問の多いデバイスを選んで確認します。
ヒートマップの種類を切り替える
Clarityのヒートマップには、主に次の種類があります。画面上部で切り替えられます。
| 種類 | 表示名 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| クリック(タップ) | Click / Tap | どの導線が押されたか、誤クリックはないか |
| スクロール | Scroll | どこまで読まれたか(到達率) |
| 領域 | Area | 範囲ごとのクリック割合 |
| アテンション | 注意 / Attention | どこがよく見られたか |
クリックはさらに、最初のクリック・最後のクリック・デッドクリック・レイジクリック(イライラしたクリック)といった内訳で絞り込めます。まずはスクロールとクリックの2つを押さえれば、改善に直結する情報が得られます。
スクロールヒートマップの読み方
スクロールヒートマップは、色で到達率を表します。赤に近いほど多くの人がそこまで見ており、青に近いほど到達した人が少ないことを示します。
読み方のコツは、色の印象で終わらせないことです。次の2か所の到達率を必ず確認します。
- ファーストビューの直下:最初の画面のすぐ下で急に色が変わる(到達率が落ちる)なら、冒頭で内容が伝わっていない可能性があります。
- 申し込み・問い合わせボタンの位置:ボタンの位置まで到達している人が少なければ、そもそも見られる前に離脱しています。
クリック(タップ)ヒートマップの読み方
クリックヒートマップでは、押してほしい導線が実際に押されているかを確認します。あわせて、次の2つのサインに注目します。
- デッドクリック:リンクでない画像や太字が押されている=「押せる」と誤解されている迷いのサインです。
- レイジクリック:同じ場所が短時間に連打されている=うまく動かず苛立っている可能性があります。
注意
「クリックが多い=人気」とは限りません。リンクのない場所への集中は、むしろ改善が必要な場所を教えてくれています。色の濃さだけで良し悪しを決めないようにします。
読み取った所見を改善アクションに変える
ヒートマップは、読み解いて改善につなげて初めて意味を持ちます。よくある症状と、そこから試す一手の対応を整理します。
| 症状(ヒートマップの所見) | 考えられる原因 | 試す一手 |
|---|---|---|
| ファーストビュー直下で到達率が急落 | 冒頭で内容・結論が伝わっていない | 要点や結論を上部へ移す |
| ボタン位置までの到達率が低い | ボタンより手前で離脱 | 要点とボタンを上に置く |
| 画像・太字にデッドクリック集中 | 押せると誤解されている | リンク化するか、見た目を変える |
| CTAがほとんど押されていない | 目立たない・文言が弱い | 位置・色・文言を見直す |
一度に何か所も直さず、症状を1つ選んで一手を試し、次の期間のヒートマップで確かめるのがコツです。
レコーディングで「なぜ」を裏取りする
ヒートマップは「どう振る舞ったか」は見えても、「なぜそうしたか」までは分かりません。気になる箇所が見つかったら、Clarityのレコーディング(セッション録画)で、その動きを実際に再生して確かめます。デッドクリックやスクロールの急落も、録画を数本見ると背景が見えてくることがあります。
私たちが運営する週報AIのサイトでも、毎週Clarityのヒートマップとレコーディングを確認し、GA4の数字と照らし合わせて改善点を探しています。ヒートマップ単体で決めず、数字と録画を往復するのが、遠回りのようで確実です。
読むときの注意点
- セッションがたまってから読む:数十アクセス程度では偏りが大きく、傾向とは言えません。
- PCとモバイルを分ける:同じページでも到達率やクリックの分布は変わります。どちらの示唆を優先するかは、訪問の多いデバイスで判断します。
- 週単位で見る:1日ごとの増減に一喜一憂せず、週や月でヒートマップを確認します。数字の見方はGA4の使い方もあわせてご覧ください。
まとめ
Clarityヒートマップの使い方は、Heatmapsを開いてURL・期間・デバイスを指定し、スクロールとクリックを中心に「到達率・押される導線・デッドクリック」を読み解くのが基本です。色の印象で終わらせず、症状→原因→一手の順で改善につなげ、気になる箇所はレコーディングで裏取りします。導入がまだならMicrosoft Clarityの使い方、分析の考え方はヒートマップ分析とは?をご覧ください。
GA4やサーチコンソールを毎週見る時間がない方は、週報AIの無料サンプルレポートで「読み解き済みの週次レポート」の中身を確認できます。
よくある質問
Clarityのヒートマップはどこから見られますか?
管理画面上部のメニューから「Heatmaps(ヒートマップ)」を開き、見たいページのURLを指定します。あわせて期間とデバイス(PC/モバイル)を選ぶと、その条件のヒートマップが表示されます。PCでは「クリック」、スマートフォンやタブレットでは「タップ」と表示が切り替わります。
Clarityのスクロールヒートマップはどう読みますか?
色は到達率を表し、赤に近いほど多くの人がそこまで見ており、青に近いほど到達した人が少ないことを示します。読み方のコツは、色の印象で終わらせず、ファーストビューの直下や申し込みボタンの位置で「何割の人が到達しているか」を確認することです。ここが低ければ、要点やボタンを上部へ移す判断につながります。
デッドクリックとレイジクリックとは何ですか?
デッドクリックは、リンクや反応のない場所が押されている状態で、「押せると誤解されている」迷いのサインです。レイジクリック(イライラしたクリック)は、同じ場所を短時間に連打している状態で、思うように動かず苛立っている可能性を示します。どちらもクリックヒートマップやダッシュボードで確認でき、改善の手がかりになります。
ヒートマップだけで判断してよいですか?
ヒートマップは「どう振る舞ったか」は見えますが「なぜか」までは分かりません。気になる箇所は、Clarityのレコーディング(セッション録画)で実際の動きを再生して裏取りするのがおすすめです。また、判断できるだけのセッションがたまってから読み、PCとモバイルは分けて確認します。
どのくらいのアクセスがあれば読めますか?
明確な基準はありませんが、数十アクセス程度ではたまたまの偏りが大きく、傾向とは言えません。ある程度セッションがたまってから読むのが安全です。1日単位で一喜一憂せず、週や月の単位でヒートマップを確認し、気づいたことから一手を1つ決める使い方が続けやすいです。
