アクセス解析入門

GA4のMCPサーバーとは|AIにGA4の数字を聞く仕組みと、つなぐ前の準備

「GA4の画面を開かずに、AIに『先週のアクセスはどうだった?』と聞けたら楽なのに」

「GA4のMCPサーバーという言葉を見かけたけれど、何ができるのか分からない……」

「つなぐのに何が必要で、どこまで安全なのかを先に知りたい」

GA4とAIをつなぐ方法を調べて、MCPサーバーに行き当たった方に向けた記事です。

先に答えを書きます。GA4のMCPサーバーは、GeminiなどのAIにGA4のデータをつなぐ、Google公式の仕組みです。

つなぐと、AIに質問するだけで、GA4のデータを使った答えを受け取れます。公式の案内では、読み取り専用で、GA4の設定は変えられないとされています。

この記事では、Googleの公式の案内と公式のリポジトリに書かれていることをもとに、次の3つを整理します。

  1. GA4のMCPサーバーでできることと、できないこと
  2. つなぐ前の準備の流れ
  3. AIの答えを読むときに確かめること

読み終える頃には、MCPサーバーを試すかどうかを決める材料が揃います。

なお、MCPサーバーは公式のリポジトリで実験版(Experimental)とされています。手順や道具の名前は変わることがあるので、使う前に公式のページで確かめてください。

GA4のMCPサーバーは、AIにGA4のデータをつなぐ仕組みです

GA4のMCPサーバーは、AIにGA4のデータをつなぐための、Google公式のサーバーです。

MCPは「Model Context Protocol」の略です。公式の案内では、つなぐ先の例としてGeminiが挙げられています。

公式の案内には、MCPサーバーが答えられる質問の例として、次のようなものが並んでいます。

  • 昨日のユーザー数は?
  • 昨日の売れ筋の商品は何?
  • 予算の中で、データに沿ったマーケティングの計画を一緒に作って

MCPサーバーは読み取り専用で、GA4の設定や構成は変えられません。公式の案内に、読み取りのリクエストにだけ使えると書かれています。

公式のリポジトリによると、このサーバーは自分のパソコンの中で動かすものです。GA4の2つのAPI(Admin APIとData API)を使って、AIに道具を渡します。

AIに渡される道具は、レポートとアカウントの情報です

MCPサーバーがAIに渡す道具は、公式のリポジトリに一覧で載っています。主なものを、何をするかで分けると次のとおりです。

道具の名前何をするか
get_account_summaries自分のGA4のアカウントとプロパティの一覧を取る
get_property_detailsプロパティの詳しい情報を返す
run_reportData APIでレポートを作る
run_funnel_reportData APIでファネル(目標までの段階)のレポートを作る
run_realtime_reportData APIでリアルタイムのレポートを作る
get_custom_dimensions_and_metricsプロパティのカスタムの項目(ディメンションと指標)を取る

AIに「この180日で多いイベントは?」と聞くと、AIがこの中から道具を選び、GA4に問い合わせて答えます。リポジトリにも、こうした質問の例が載っています。

GA4でどの数字を見ればよいか自体に迷っている場合は、GA4の使い方|見るべき数字と「次の一手」の考え方を先に読むと、AIへの聞き方も決めやすくなります。

つなぐ前の準備は、4つの段階です

GA4のMCPサーバーを使うまでの準備は、公式のリポジトリの手順で4つの段階に分かれます。

  1. Pythonの準備:pipxという道具を入れる
  2. APIを有効にする:Google Cloudのプロジェクトで、Google Analytics Admin APIとGoogle Analytics Data APIを有効にする
  3. 認証情報を用意する:GA4のアカウントやプロパティを見られるユーザーの認証情報を作る。読み取り専用の権限(スコープ)を含める
  4. AIの道具に登録する:Gemini CLI・Gemini Code Assist、またはClaude Codeの設定に、MCPサーバーを足す

3つ目の認証情報には、読み取り専用の権限を含めるよう、公式の手順に書かれています。GA4の設定を変えられる権限は要りません。

コマンドを打つ作業が中心なので、ふだんターミナルを使わない方には手間がかかります。手順の画面を見ながら進めたい場合は、公式の案内から設定のチュートリアルの動画にも進めます。

AIの答えは、Data APIの数字です

MCPサーバーが返す数字は、GA4のData APIから取った数字です。公式の説明では、Data APIのデータはGA4の画面に表示されるデータと一致するとされています。

ただし、Data APIには使える量の上限(割り当て)があります。公式の説明では、ほとんどのリクエストは1回あたり10トークン以下で、1日の割り当ては太平洋標準時の午前0時に戻ります。

年齢や性別の項目には、しきい値がかかることがあります。人数の少ない区分は、個人が推測されないように、数字が出ないことがあるということです。

確かめること公式の説明
数字の出どころData APIの数字。GA4の画面のデータと一致する
使える量割り当てがある。ほとんどのリクエストは10トークン以下
1日の割り当てが戻る時刻太平洋標準時の午前0時
出ないことがある項目年齢・性別などは、しきい値がかかることがある

AIの答えは、GA4の画面で同じ条件にして確かめます

AIの答えは、大事な数字ほど、GA4の画面で同じ条件にして確かめます。数字はData APIから来ていても、AIがどの期間・どの指標で問い合わせたかは、答えの文だけでは分からないことがあるからです。

確かめるときは、次の3つを答えと画面でそろえます。

  • 期間(いつからいつまでか)
  • 指標(ユーザー数か、セッション数か、表示回数か)
  • 絞り込み(どのページ、どの参照元か)

AIに聞くのは速くても、毎回の確かめは人の手に残ります。決まった数字を決まった形で見るなら、AIに毎回聞くより、同じ条件で並べて届く形のほうが手間は少なくなります。

AIにGA4の数字を読ませる別の方法は、ChatGPTでGA4を分析する|数字を「次の一手」に翻訳する使い方で扱いました。

私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。聞くたびに条件を決める代わりに、同じ条件でそろえた数字が届く形です。

よくある質問

GA4のMCPサーバーとは何ですか?

GeminiなどのAIに、GA4のデータをつなぐGoogle公式の仕組みです。つなぐと、AIに「昨日のユーザー数は?」のように質問して、GA4のデータを使った答えを受け取れます。公式のリポジトリでは実験版(Experimental)とされています。

GA4のMCPサーバーで、GA4の設定を変えられますか?

変えられません。公式の案内では、MCPサーバーは読み取りのリクエストにだけ使え、GA4の設定や構成を編集することはできないとされています。

GA4のMCPサーバーを使うには、何が必要ですか?

公式のリポジトリの手順では、Pythonの準備(pipx)、Google Cloudのプロジェクトで2つのAPI(Admin APIとData API)を有効にすること、GA4の読み取り専用の権限を含む認証情報、つなぐAIの道具の設定が必要です。

どのAIからGA4のMCPサーバーを使えますか?

公式のリポジトリには、Gemini CLI・Gemini Code Assistと、Claude Codeでの設定の手順が載っています。手元のパソコンで動かすサーバーなので、つなぐAIの道具も手元で設定します。

AIが答えたGA4の数字は、そのまま信じてよいですか?

大事な数字は、GA4の画面で同じ条件にして確かめてください。MCPサーバーが使うData APIの数字は画面と一致するとされていますが、AIがどの期間・どの指標で問い合わせたかは、答えの文だけでは分からないことがあります。

まとめ

  • GA4のMCPサーバーは、GeminiなどのAIにGA4のデータをつなぐ、Google公式の仕組み。公式のリポジトリでは実験版とされている
  • 読み取り専用で、GA4の設定や構成は変えられない
  • 準備は、Pythonの準備・2つのAPIの有効化・読み取り専用の認証情報・AIの道具への登録の4段階
  • 数字はData APIから来るので、GA4の画面と一致する。ただし割り当てとしきい値がある
  • 大事な数字は、GA4の画面で期間・指標・絞り込みをそろえて確かめる

AIにGA4の数字を聞く仕組みは、画面を開く手間を減らします。どの数字を、どの条件で聞くかを先に決めておくと、AIの答えも確かめやすくなります。

サイトの数字を見るのをやめて、AIに読ませませんか?

この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。

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