アクセス解析入門

コンバージョン値とは?件数では見えない成果の重さと決め方

「問い合わせも資料請求も、同じ『コンバージョン1件』として数えていいのか迷う」

「広告の画面にある『コンバージョン値』の列が、何の金額なのか分からない」

「物を売っていないサイトだから、値なんて決めようがない……」

コンバージョン値を調べて、そう迷った方に向けた記事です。

先に答えを書きます。コンバージョン値とは、成果1件ごとに付ける価値のことです。

価値は、多くは金額で表します。件数だけで数えると、問い合わせ1件も資料請求1件も同じ「1件」です。

値を付けると、成果の重さの合計で比べられるようになります。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. コンバージョン値と、件数との違い
  2. 値の2つの付け方と、売上の無い成果の値の見積もり方
  3. 値を付けたあとの読み方と、GA4で見る場所

読み終える頃には、自分のサイトの成果に値を付けるかどうかと、付けるならどう決めるかを判断する材料が揃います。

なお、画面の配置や項目の名前は更新されることがあります。操作の手順は提供元のヘルプで確かめるのが確実です。

コンバージョン値とは、成果1件ごとに付ける価値です

コンバージョン値とは、コンバージョン1件ごとに割り当てる価値です。Google 広告のヘルプは、値を付けると、成果の件数だけでなく、生まれた価値の全体を把握できると説明しています。

件数と値の違いは、次の例で見ると分かりやすくなります(数字は説明のための例です)。

成果件数1件の値値の合計
問い合わせ10件5,000円50,000円
資料請求30件500円15,000円

件数で見ると、資料請求のほうが3倍多く見えます。ところが値の合計で見ると、問い合わせのほうが大きな成果を生んでいる、と読めます。

何をコンバージョンにするかの決め方は、コンバージョンとは?意味と、何を成果として数えるかの決め方で扱いました。この記事は、その成果に重さを付ける話です。

値の付け方は、同じ値と、毎回違う値の2つです

コンバージョン値の付け方は、1件ごとに同じ値を付ける方法と、1件ごとに違う値を付ける方法の2つです。

付け方向いている成果気をつけること
同じ値を付ける問い合わせ・資料請求・会員登録など、1件の重さがだいたい同じもの準備は簡単。ただし1件ごとの違いは表せない
違う値を付ける値段の違う商品が売れるネットショップなど実際の価値に近い。ただし計測のコードに金額を渡す準備が要る

物を売っていないサイトなら、まずは同じ値を付ける方法が使えます。電話や会員登録のように種類の違う成果を大まかに分けるときに、同じ値を使える、というのがGoogle 広告のヘルプの説明です。

値を付けておくと、広告にかけた費用に対してどれだけの価値が生まれたかも、値と費用の比で見られます。

売上の無い成果は、成約までの割合から値を見積もります

問い合わせのように、それ自体では売上にならない成果にも、見積もりで値を付けられます。考え方の一例として、次の式で見積もる方法があります。

問い合わせ1件の値 = 成約1件あたりの売上 × 問い合わせから成約する割合

たとえば、成約1件の売上が10万円で、問い合わせの5%が成約するなら、問い合わせ1件の値は5,000円になります(数字は説明のための例です)。

資料請求も、同じ考え方で決めます。資料請求の1%が成約するなら、資料請求1件の値は1,000円です。こうしてそろえると、問い合わせと資料請求の重さを同じ物差しで比べられます。

見積もりで値を付けるときは、次の3つを守ると読み違えにくくなります。

  • 値は見積もりで、売上そのものではないと覚えておく
  • 成約の割合が変わったら、値も見直す
  • 成果の種類ごとに、同じ考え方で値を決める

注意

見積もりの値の合計は、売上の合計ではありません。値の合計が増えたときは、件数が増えたのか、値を見直しただけなのかを先に確かめます。

値を付けたら、件数と値の合計を並べて読みます

値を付けたあとは、件数と値の合計を並べて読みます。2つの動き方の組み合わせで、何が起きたかの見当がつくからです。

件数値の合計読み方の例
増えた増えた成果が全体に増えている
増えた変わらない軽い成果が増え、重い成果は増えていない
減った変わらない軽い成果は減ったが、重い成果は保たれている
変わらない減った重い成果が軽い成果に置き換わった、または値を見直した

どれも見当をつけるための目安で、原因を決めるものではありません。値を見直した日をメモしておくと、数字の動きを見直しと取り違えずに済みます。

ポイント

成果が複数あるなら、件数と値の合計を並べて見ます。件数が減っても値の合計が保たれていれば、重い成果は減っていないと読めます。

GA4では、キーイベントに値を付けて見ます

GA4で、コンバージョンにあたるものはキーイベントです。値も、このキーイベントに付けて扱います。

キーイベントごとの値は、管理画面の「データの表示」にある「イベント」の、「キーイベント」のタブで見られます。このタブには、キーイベントごとの回数と、値を付けている場合はその値が並ぶ形です。

既定の値は、キーイベントを作るときに決められます。あとから、このタブの各行で変えることもできます(編集者か管理者の権限が要ります)。

なお、キーイベントの印は、付けた時点から先のレポートに反映され、過去のデータは変わりません。印を付ける時期は、比べたい期間を考えて早めに決めておくと安心です。

キーイベントの見方は、GA4のキーイベントとは?0のままの理由と、設定しなくても読める数字に整理しました。

とはいえ、成果の件数と値を毎回開いて、前の週と見比べるのは手間のかかる作業です。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。

よくある質問

コンバージョン値とは何ですか?

コンバージョン1件ごとに付ける価値のことで、多くは金額で表します。件数だけでなく、成果の重さの合計で見られるようになります。

コンバージョン数とコンバージョン値は、何が違いますか?

コンバージョン数は成果の件数で、コンバージョン値は成果に付けた価値の合計です。問い合わせ1件と資料請求1件は件数では同じ1件ですが、値を付けると重さの違いを数字で比べられます。

売上の出ない問い合わせにも、値を付けられますか?

付けられます。考え方の一例は、成約1件あたりの売上に、問い合わせから成約する割合をかけて見積もる方法です。見積もりなので、実際の成約の割合を見ながら見直します。

GA4ではどこでコンバージョン値を見られますか?

GA4ではコンバージョンにあたるものをキーイベントと呼びます。管理画面の「データの表示」の「イベント」にある「キーイベント」のタブで、キーイベントごとの回数と、値を付けている場合はその値を確認できます。

値はすべてのコンバージョンに付けたほうがいいですか?

比べたい成果が複数あるなら、付けると比べやすくなります。成果が1種類だけで件数で十分に比べられるなら、無理に付けなくても読めます。

まとめ

  • コンバージョン値とは、成果1件ごとに付ける価値。多くは金額で表す
  • 件数だけでは同じ「1件」でも、値を付けると成果の重さの合計で比べられる
  • 付け方は、1件ごとに同じ値と1件ごとに違う値の2つ。物を売っていないサイトなら同じ値を使える
  • 売上の無い成果は、成約1件の売上 × 成約する割合の式のように見積もれる。見積もりは売上そのものではない
  • 値を付けたら、件数と値の合計を並べて読む
  • GA4では、値はキーイベントに付ける。キーイベントのタブで回数と値を見られる

成果が2種類以上あるなら、まずそれぞれの1件がどれくらい重いかを言葉で比べてみてください。重さの順番が決まれば、値の付け方も決めやすくなります。

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この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。

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