コンバージョンとは?意味と、何を成果として数えるかの決め方
「コンバージョンって、結局どういう意味?」
「CVやCVポイントなど、似た言葉が多くて区別がつかない」
「うちのサイトでは、何をコンバージョンにすればいいの?」
アクセス解析で成果を見ようとすると、最初に出てくる言葉です。
先に答えを書きます。コンバージョンとは、サイトが「成果」と決めた行動のことです。問い合わせの送信や商品の購入がその代表です。
ただし、何を成果にするかは決まっていません。ツールも決めてくれません。そのため、コンバージョンの数字を見る前に、自分のサイトでは何を数えるのかを決めておく必要があります。
この記事で分かることは3つです。
- コンバージョンの意味と、よく使われる例
- 数える場所を「完了した瞬間」に置く理由
- 最終の成果と途中の行動を分けて数える考え方
読み終える頃には、自分のサイトで何をコンバージョンとして数えるかを決められるようになります。
コンバージョンとは、サイトが成果と決めた行動です
コンバージョンとは、サイトに来た人が、サイトの成果にあたる行動をすることです。英語の conversion(転換)から来た言葉で、CVと略されます。
「転換」とは、見るだけの人が、問い合わせた人や購入した人に変わることを指します。たとえば、商品のページを眺めていた人が購入ボタンを押して支払いまで終えたら、1件のコンバージョンです。
似た言葉が3つあります。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| コンバージョン(CV) | 成果にあたる行動そのもの |
| コンバージョン数 | その行動が起きた件数 |
| コンバージョン率(CVR) | 訪問や人のうち、その行動が起きた割合 |
割合の計算と、分母の選び方はコンバージョン率とは?計算式と、分母の選び方で数字が変わる理由にまとめました。
何をコンバージョンにするかは、サイトが決めます
コンバージョンにする行動は、サイトの目的によって変わります。代表的な例は次のとおりです。
| サイトの種類 | コンバージョンの例 |
|---|---|
| ネットショップ | 購入の完了 |
| サービスを売る会社 | 問い合わせの送信・資料請求 |
| 店舗・教室 | 予約の完了・電話番号のタップ |
| ブログ・情報サイト | メールマガジンの登録 |
同じ「問い合わせ」でも、ネットショップでは成果ではなく、困りごとの連絡かもしれません。そのため、ほかのサイトの例をそのまま写すのではなく、「このサイトは、来た人に最後に何をしてほしいか」から決めます。
ツールは成果を決めてくれません
アクセス解析のツールは、どの行動が成果かを自分では判断しません。
GA4では、成果にあたる行動を「キーイベント」として数えます。Googleのヘルプでは、キーイベントを「ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定するイベント」と説明しています。
測定するには、こちらでマークを付ける操作が要ります。ヘルプには、手順がこう書かれています。
キーイベントを測定するには、アクションを測定するイベントを作成または特定して、そのイベントにキーイベントとしてマークを付けます。
つまり、何を成果にするかを先に決めていないと、GA4でもコンバージョンは数えられません。マークを付けていない間に0のままになる理由は、GA4のキーイベントとは?0のままの理由と、設定しなくても読める数字で扱っています。
数える場所は「完了した瞬間」に置きます
コンバージョンを数える場所は、行動が終わったと分かる瞬間に置きます。この場所をコンバージョンポイントと呼びます。
問い合わせを例にすると、数える場所の候補は2つあります。
- 送信ボタンを押した瞬間
- 送信完了の画面が表示された瞬間
1つ目は、実際の件数より多く数えることがあります。ボタンを押しても、入力の誤りで送信できない場合があるからです。その人が直して押し直すと、1件の問い合わせが2回数えられます。
2つ目は、送信が終わった人だけが見る画面です。そのため、実際に届いた問い合わせの件数に近くなります。
ポイント
コンバージョンポイントは「押した」ではなく「終わった」に置く。
「始めた」と「終わった」が分かれる行動もあります
電話番号のタップは、電話をかけようとした行動です。つながったかどうかまでは分かりません。
予約も同じです。予約の画面を開いた人と、予約を確定した人は別に数えます。
数える場所を決めたら、その場所が「始めた」なのか「終わった」なのかを、数字の名前に残しておきます。そうしておくと、あとで数字を見た人が、実際の件数と取り違えずに済みます。
最終の成果と、途中の行動を分けて数えます
コンバージョンには、最終の成果のほかに、その手前の行動を数える考え方もあります。手前の行動は、マイクロコンバージョン(中間のコンバージョン)と呼ばれます。
途中の行動の例は3つです。
- 料金のページを見た
- 資料をダウンロードした
- 商品をカートに入れた
途中の行動を数える理由は、最終の成果は件数が少ないからです。月に数件しかないと、1件増えるか減るかで数字が大きく動きます。その場合、良くなったのか、たまたまなのかを見分けにくくなります。
一方、途中の行動は最終の成果より件数が多く出ます。そのため、サイトの変化に早く気づく手がかりになります。
足し合わせずに、分けて並べます
注意したいのは、最終の成果と途中の行動を、1つの数字に足し合わせないことです。
たとえば、問い合わせ3件と資料のダウンロード20件を足すと、コンバージョンは23件になります。この数字では、問い合わせが増えたのか、ダウンロードが増えたのかが分かりません。
途中の行動を加えた月から、数字が急に増えたように見えるのも同じ理由です。サイトは何も変わっていないのに、数え方だけが変わっています。
同じ人が2回した行動を、何件と数えるかも決めます
コンバージョン数を数えるときは、もう1つ決めることがあります。同じ訪問の中で同じ行動が2回起きたとき、1件と数えるか2件と数えるかです。
数え方は2通りあります。
| 数え方 | 向いている行動 |
|---|---|
| 起きた回数をすべて数える | 購入(1回の訪問で2回購入すれば、売上も2回分ある) |
| 起きた訪問の数で数える | 問い合わせ・資料請求(2回送っても、相談は1件) |
どちらが正しいということはありません。行動の中身に合わせて選びます。
大事なのは、選んだ数え方を途中で変えないことです。数え方を変えた月は、コンバージョン数を前の月と比べられなくなります。
コンバージョンが決まったら、件数と率を並べて見ます
数える行動と場所が決まったら、毎月の数字を同じ物差しで読めるようになります。
見る数字は2つです。
- コンバージョン数(何件あったか)
- コンバージョン率(訪問や人のうち、何割だったか)
件数だけでは、訪問が増えたから増えたのか、来た人がより多く申し込んだのかが分かりません。率だけでは、件数が少ない月のたまたまの増減を見落とします。そのため、2つを並べて見ます。
どの入口のページから来た訪問がコンバージョンにつながっているかを分けると、直す場所の候補も絞れます。入口のページの見方はGA4のランディングページとは?表示回数の上位と一致しない理由にまとめました。
よくある質問
コンバージョンとは何ですか?
サイトが成果と決めた行動のことです。問い合わせフォームの送信や商品の購入のように、サイトに来た人が、見るだけの人から問い合わせた人・購入した人に変わる行動を指します。英語の conversion(転換)から来た言葉で、CVと略されます。
何をコンバージョンにすればいいですか?
そのサイトが達成したい行動を選びます。ネットショップなら購入、サービスの会社なら問い合わせや資料請求、店舗なら予約や電話のタップが代表的です。ツールが自動で決めることはないので、まず「このサイトは訪問者に何をしてほしいか」を1つ決めてください。
コンバージョンポイントとは何ですか?
コンバージョンを数える場所のことです。たとえば問い合わせなら、送信ボタンを押した瞬間で数えるか、送信完了の画面が表示された瞬間で数えるかを決めます。ボタンを押しても入力の誤りで送れないことがあるため、完了の画面のように「終わった」と分かる場所で数えるほうが、実際の件数に近くなります。
マイクロコンバージョンとは何ですか?
最終の成果の手前にある、途中の行動のことです。料金ページを見た、資料をダウンロードした、カートに入れた、などが当たります。最終の成果は件数が少なく、月ごとの増減を読みにくいので、途中の行動も別に数えておくと変化に早く気づけます。ただし、最終の成果と足し合わせず、分けて数えてください。
GA4ではコンバージョンをどう数えますか?
成果にあたる行動を「キーイベント」として数えます。GA4はどの行動が成果かを自分では決めないので、成果にあたるイベントにキーイベントのマークを付ける必要があります。マークを付けるまでは0のままです。
まとめ
コンバージョンとは、サイトが成果と決めた行動のことです。何を成果にするかは、ツールではなくサイトが決めます。
数える場所は、ボタンを押した瞬間ではなく、行動が終わったと分かる瞬間に置きます。最終の成果と途中の行動は、足し合わせずに分けて数えます。同じ行動が2回起きたときの数え方も、一度決めたら変えません。
まずは「このサイトは、来た人に最後に何をしてほしいか」を1行で書き出してみてください。それが、あなたのサイトのコンバージョンです。
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