アクセス解析入門

GA4のキーイベントとは?0のままの理由と、設定しなくても読める数字

「GA4のキーイベント、ずっと0のままなんだけど」

「問い合わせは来ているのに、数字に出ていない」

「そもそもイベントとキーイベントって何が違うの?」

GA4を開いて最初につまずくところです。

先に答えを書きます。問い合わせなどのキーイベントが0なのは、よくある理由として、マークを付けていないからです。サイトごとに違う行動は、GA4が自分で重要だと判断することはなく、こちらでマークを付けるまでキーイベントになりません。なお、問い合わせを表すイベント(フォーム送信など)がGA4に届いていることが前提で、届いていなければマークを付けても0のままです。

そして設定していなくても読める数字は、ちゃんとあります。キーイベントが0だからといって、何も分からないわけではありません。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. キーイベントとは何か(Googleの説明)
  2. 0のままになる理由
  3. 設定しなくても読める数字

読み終える頃には、いま自分のGA4で何が見られる状態なのかが分かります。

キーイベントとは、重要だとマークを付けたイベントです

Googleのヘルプでは、キーイベントを「ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定するイベント」と説明しています。GA4のキーイベントは、以前は「コンバージョン」と呼ばれていました。いま「コンバージョン」は、広告キャンペーンのパフォーマンスを測定するために使う重要なアクションを指します。

「アクション」とは、たとえばこういうものです。

  • 問い合わせフォームの送信
  • 資料請求の完了
  • 申し込みボタンのクリック
  • 電話番号のタップ

どれを重要とみなすかは、サイトによって違います。だから、問い合わせフォームの送信のようなサイトごとに違う行動は、GA4が自動では決めません。

ポイント

キーイベント=「これは重要だ」とマークを付けたイベント。何を重要とするかはこちらが決める。

イベントとキーイベントの関係

混同されやすいので、先に整理します。

何を指すか設定は要るか
イベントサイト上で起きた行動の記録主なものは自動で記録される(拡張計測機能の設定による)
キーイベントそのうち「重要」とマークを付けたもの要る

GA4では、ページの表示は自動で記録され、スクロールや外部サイトへのリンクのクリックも、既定で有効な「拡張計測機能」で記録されます(設定でオフにもできます)。これらはすべて「イベント」です。その中から選んで印を付けたものがキーイベントです。

つまり、すべてのキーイベントはイベントですが、その逆ではありません。

0のままになる理由

Googleのヘルプには、測定するための手順がこう書かれています。

キーイベントを測定するには、アクションを測定するイベントを作成または特定して、そのイベントにキーイベントとしてマークを付けます。

「マークを付けます」という操作が要ります。これをしていない間は、キーイベントの数字は0のままです。なお、問い合わせを表すイベント(フォーム送信など)がGA4に届いていることが前提です。

よくある状態は、この2つです。

  1. そもそもマークを付けていない … 0のまま
  2. 付けたが、その前の分は出ない … マークを付けた時点より前にさかのぼって集計されません

2つめは見落とされがちです。設定した直後に過去のデータが埋まることはありません。反映にも時間がかかるので、その日のうちに数字が出なくても、壊れているとは限りません。

設定しなくても読める数字

ここが本題です。キーイベントが0でも、判断の材料になる数字は記録されています。

設定なしで見られるもの:

  • ユーザー数 … 何人が来たか
  • セッション数 … 何回訪問されたか
  • 表示回数 … どのページが何回開かれたか
  • 参照元/メディア … どこから来たか
  • エンゲージメント率 … 10秒以上の滞在・2ページ以上の閲覧・キーイベントのどれかがあった訪問の割合(既定のレポートには列が無いことが多く、レポートのカスタマイズで足します)

これだけあれば、どのページが読まれているかとどの流入経路が伸びているかは判断できます。

たとえば「先月より問い合わせが減った気がする」というとき、キーイベントが未設定でも、次の順で当たりを付けられます。

  1. その問い合わせページの表示回数は減っているか
  2. 減っているなら、どの流入経路が減ったか
  3. 減っていないなら、ページの中身の問題を疑う

キーイベントが要るのは、問い合わせなどの達成をキーイベントの列で見たり、どの流入経路から達成につながったかを評価したりするときで、「どこで何が起きているか」を追うのは、この範囲でもできます。

各指標の意味はPV数とは?セッション数との違いと、GA4で見るときの注意とGA4のセッションとは?定義と数え方、ユーザー数との違いにまとめました。流入経路の見方はGA4の参照元/メディア|3つのスコープと(direct)の正体で扱っています。

設定は誰がやるか

キーイベントのマーク付けは、GA4の管理画面での操作です。手順そのものは、Googleのヘルプで確かめてください——画面の名前や位置は変わることがあり、記事に書き写すと古くなります。

私たちはこの設定を代わりに行うことはしていません。数字が出てきたあと、それをどう読んで次に何をするかのほうを担当しています。

設定が終わっていない段階でも、上に挙げた数字は読めます。まず読めるものから読みはじめて、必要になった時点でキーイベントを足すという順番で構いません。

よくある質問

GA4のキーイベントとは何ですか?

ビジネスにとって特に重要な行動を測るイベントのことです。問い合わせの送信、申し込みの完了、資料のダウンロードなど、そのサイトが達成したい行動を指します。サイトごとに違う行動を、GA4が自動で重要と判断してくれるわけではなく、どのイベントを重要とみなすかは自分で決めます。

キーイベントが0のままなのはなぜですか?

よくある理由は、マークを付けていないことです。Googleのヘルプには「アクションを測定するイベントを作成または特定して、そのイベントにキーイベントとしてマークを付けます」と書かれています。この操作をしていない間は、キーイベントの数字は0のままです。なお、問い合わせを表すイベント(フォーム送信など)がGA4に届いていることが前提で、届いていなければマークを付けても0のままです。

キーイベントとイベントは何が違いますか?

イベントはサイト上で起きた行動の記録で、ページの表示は自動で記録され、スクロールなども既定の拡張計測機能で記録されます。キーイベントは、そのイベントのうち「これは重要だ」とマークを付けたものです。すべてのキーイベントはイベントですが、その逆ではありません。

キーイベントを設定していなくても分かることはありますか?

あります。何人が来たか(ユーザー数)、何回訪問されたか(セッション数)、どのページが見られたか(表示回数)、どこから来たか(参照元)は、設定なしで記録されています。どのページが読まれているか、どの流入経路が伸びているかは、この範囲でも判断できます。

設定すればすぐ数字が出ますか?

すぐには出ません。マークを付けた時点より前の分はさかのぼって集計されず、反映にも時間がかかります。設定した直後に0のままでも、しばらく様子を見てください。

まとめ

問い合わせなど、サイトごとに違う行動は、GA4が自動でキーイベントにするものではありません。「これは重要だ」とマークを付けたイベントです。

0のままのよくある理由は、そのマークを付けていないことです。付けたあとも、それより前にさかのぼっては集計されません。

そして設定していなくても、ユーザー数・セッション数・表示回数・参照元・エンゲージメント率は記録されています。どのページが読まれ、どこから来ているかは、この範囲で判断できます。

まずは「レポート → エンゲージメント → ページとスクリーン」を開いて、表示回数の多い順に並べてみてください(左メニューに「エンゲージメント」が無いときは、レポートのライブラリでコレクションを追加するか、メニューの中の「ページとスクリーン」を探してください)。キーイベントの設定は、そのあとで構いません。

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