GA4のランディングページとは?表示回数の上位と一致しない理由
「ランディングページのレポートを開いたら、いつも見ているページの並びと違った」
「表示回数が多いページが、ランディングページの上位にいない」
「そもそも、広告用に作った申し込みページのことではないの?」
GA4の「ランディングページ」は、名前から想像するものと中身がずれやすい項目です。
先に答えを書きます。ランディングページは「入口になったページ」です。そのセッションで最初に開かれたページのことで、よく読まれているページのことではありません。
そしてこの2つは、並べると順番が違います。違っているのは異常ではなく、数えている単位が違うからです。
この記事では以下の3つを解説します。
- ランディングページが何を指しているのか
- 「よく読まれたページ」の並びと一致しない理由
- 入口の数字が動いたときに、どこから見るか
なお、レポートを開く場所や項目の名前は更新されることがあります。画面の操作手順は提供元のヘルプで確かめるのが確実です。この記事は、開く前と、数字を見たあとに確かめることに絞ります。
ランディングページは「入口になったページ」です
GA4のランディングページは、そのセッションで最初に開かれたページです。1回の訪問につき、1つだけ決まります。
たとえば、ある人がトップページから入って、記事を2本読んで帰ったとします。
| 数え方 | この訪問での値 |
|---|---|
| 表示回数 | 3(開かれたページの回数) |
| セッション数 | 1(訪問のかたまり) |
| ランディングページ | トップページ(最初の1ページだけ) |
あとから読まれた記事2本は、入口としては数えられません。読まれていないという意味ではなく、この訪問の入口はトップページだった、というだけです。
「1回の訪問」がどこで始まってどこで終わるのかは、この数字の前提になります。区切り方はGA4のセッションとは?定義と数え方、ユーザー数との違いにまとめました。
広告で言う「LP」とは別の意味です
もうひとつ混乱しやすいのが、マーケティングで使う「LP(ランディングページ)」との違いです。
- マーケティングのLP … 申し込みや問い合わせのために作った、1枚だけで完結するページ
- GA4のランディングページ … 作りに関係なく、訪問の入口になったページすべて
会社概要のページでも、検索から直接開かれれば、その訪問のランディングページです。「そういうページを作っているかどうか」とは無関係の項目だと考えてください。
「よく読まれたページ」の並びとは一致しません
ここが本題です。同じサイトの同じ期間でも、表示回数の上位とランディングページの上位は別の並びになります。
理由は単純で、数えている単位が違うからです。
| 表示回数 | ランディングページ | |
|---|---|---|
| 単位 | ページが開かれた回数 | セッション(訪問) |
| 入口でないページ | 数える | 数えない |
| 同じ訪問で複数ページ | 見たぶんだけ増える | 1つだけ |
表示回数そのものの数え方はPV数とは?セッション数との違いと、GA4で見るときの注意に整理しています。
この差から、よくある2つの形が出てきます。
1つ目は、表示回数は多いのに入口には出てこないページです。サイト内のリンクから読まれることが多いページが、これに当たります。読まれてはいますが、そのページを目当てに来た人は少ない、ということです。
2つ目は、入口の上位にいるのに表示回数が伸びないページです。入ってきた人がそのまま帰っているので、開かれた回数が増えません。
2つの並びの差は、そのページが「見つけられている」のか「読まれている」のかを分けています。どちらが良いという話ではなく、別のことを教えてくれる2つの一覧です。
ポイント
入口の一覧は「見つけられ方」、表示回数の一覧は「読まれ方」。並びが違って当然です。
入口のページと、入口の参照元は別の軸です
「ランディングページ」はどのページから入ったかを教えてくれますが、どこから来たかは教えてくれません。この2つは別の軸です。
同じ記事が入口になっていても、検索から来た人とSNSのリンクから来た人では、その後の動きが違うことがあります。ページだけを見ていると、この違いが平均に埋もれます。
- ページの軸 … どの記事が入口になっているか
- 参照元の軸 … その入口に、どこから来たか
参照元とメディアの読み方はGA4の参照元/メディア|3つのスコープと(direct)の正体にまとめました。
実務では、まずページの軸で動いたところを見つけて、そのページの参照元の内訳を見る、という順番になります。逆から入ると、どのページの話なのかが最後まで決まりません。
入口が動いたときは、3つの順で切り分けます
入口のページの数字が動いたときに、いきなり「このページを直そう」と考えると、たいてい空振りします。最初に確かめるのは、そのページだけが動いたのか、サイト全体が動いたのかです。
- そのページだけが動いたのか、全体が動いたのか
- そのページの参照元の内訳が変わっていないか(検索が減って別の入口が増えていないか)
- 比べている期間の条件がそろっているか(長さ・曜日の並び・締めの日)
1つ目を飛ばすと、サイト全体の増減を特定のページの問題として読んでしまいます。3つ目まで来たら、サイト側の変化を疑うのをいったんやめてください。期間のそろえ方はGA4で期間を比較する方法と、比べてはいけない期間に整理しています。
注意
入口の数字が減ったときに、そのページの中身から直しはじめるのは順番が逆です。中身が変わっていないのに数字だけが動いたのなら、原因はページの外にあります。
入口は「数」より「偏り」を見ます
入口になっているページは、本数を増やすこと自体が目的ではありません。見るべきは偏りです。
入口の大半が1ページか2ページに集中している状態は、その1本が落ちたときに、サイト全体が落ちます。散らばっていること自体が良いわけでもありませんが、依存度がどう変わったかは、毎回見る価値があります。
もうひとつ、入口のページはそこから先へ進んでいるかとセットで見ます。入口としては強いのに、そのまま帰られているページは、検索して来た人の目的とページの中身がずれている可能性があります。その見立てに使うのがエンゲージメント率で、目安の数字をどう扱うかはGA4のエンゲージメント率とは?目安の数字をどう扱うかにまとめました。
- 入口として増えているか … 見つけられ方の話
- 入口から先へ進んでいるか … ページの中身の話
この2つを分けておくと、直す場所が集客側なのかページ側なのかを、最初に決められます。
とはいえ、入口のページと参照元を組み合わせて、先週との差を毎回たどるのは手間のかかる作業です。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。
よくある質問
GA4のランディングページとは何ですか?
そのセッションで最初に開かれたページのことです。1回の訪問につき1つだけ決まります。1人がトップページから入って記事を2本読んだ場合、ランディングページはトップページで、あとの2本は入口としては数えられません。「よく読まれているページ」ではなく「入口になったページ」を並べた一覧だと考えてください。
ランディングページの上位と、表示回数の上位が一致しません。故障ですか?
故障ではありません。数えている単位が違うためです。表示回数はページが開かれた回数を、そのページが入口だったかどうかに関係なく数えます。ランディングページはセッション単位で、入口になった1ページだけを数えます。サイト内のリンクから読まれることが多いページは、表示回数の上位に入っても入口の上位には出てきません。
広告で使う「LP」と同じ意味ですか?
別の意味です。マーケティングで言うLPは、申し込みや問い合わせのために作った1枚のページを指します。GA4のランディングページは、そういう作りのページかどうかに関係なく、訪問の入口になったページすべてが対象です。会社概要のページでも、検索から直接開かれれば、その訪問のランディングページになります。
入口の数字が急に動いたときは、何から見ればいいですか?
順番があります。まずそのページだけが動いたのか、サイト全体が動いたのかを見ます。次にそのページに入ってきた参照元の内訳が変わっていないかを見ます。最後に、比べている期間の長さや曜日の並びがそろっているかを確かめます。1つ目を飛ばすと、サイト全体の増減を特定のページの問題として読んでしまいます。
入口になっているページは、増やしたほうがいいですか?
数を目標にする前に、偏りを見てください。入口の大半が1ページか2ページに集中している状態は、その1本が落ちたときにサイト全体が落ちます。逆に散らばっていても、それぞれが入口として機能しているなら問題はありません。見るべきは本数そのものではなく、特定のページへの依存度がどう変わったかです。
まとめ
- ランディングページは「入口になったページ」。そのセッションで最初に開かれた1ページだけが対象
- マーケティングで言うLPとは別の意味。作りに関係なく、入口になったページはすべて含まれる
- 表示回数の上位と一致しなくて当たり前。単位が「ページが開かれた回数」と「訪問」で違う
- 2つの並びの差は、「見つけられている」のか「読まれている」のかを分けている
- ページの軸と参照元の軸は別。ページで見つけて、参照元で理由を探す順番になる
- 動いたときは、全体か → 参照元か → 比べ方かの順で切り分ける
- 入口は本数ではなく偏りを見る。1ページへの依存度の変化が、いちばん効く
入口の一覧を「人気ページの順位表」として眺めているうちは、次の一手が出てきません。そのページが入口として増えたのか、それとも読まれ方が変わっただけなのかを分けるところから始めてください。
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