GA4の期間比較|同じ条件で比べるために先に決めること
「先月と今月を比べたら15%減っていたけれど、これは本当に減ったの?」「前の期間と前年同期間、どっちを選ぶのが正しいんだろう……」「昨日までのデータで比べていいのか、そこだけ知りたい」
GA4の日付範囲には比較の機能があり、操作そのものは数クリックで終わります。
つまずくのはそのあとです。公式ヘルプは、GA4のデータの処理に24〜48時間かかることがあると案内しています。締めの日を昨日にしていると、翌日には比較結果の数字が変わっていることがあります。
しかし、先に決めておくことを決めてしまえば、比較は毎回同じ手順で終わります。比べ方そのものが数字を動かすので、操作を覚えるより、条件をそろえる決まりを持つほうが効きます。
私たちは自社で運営するサイトの数字を週に一度読み解いていますが、比較の締めは数日ずらし、期間の長さと曜日の並びをそろえる、と決めています。そうしないと、先週の比較結果と今週の比較結果を並べられないためです。
この記事では以下の3つを解説します。
- GA4で期間を比較する手順
- 比べる前に決めておく3つ
- 比べても意味がない期間と、差が出たときに見る順番
読み終えたときには、毎回同じ条件で比較を回すための決まりが手元に残ります。
GA4で期間を比較する手順
操作は共通です。標準レポートでも探索でも、日付範囲の設定から比較を有効にします。
- レポート右上の日付範囲を開く
- 比較の設定を有効にする
- 比べたい2つ目の期間を選ぶ(前の期間・前年同期間などの候補、またはカスタムで直接指定)
選ぶと、グラフとテーブルに2つの期間の数字が並びます。操作で迷うところはほとんどなく、判断が要るのは何と何を比べるかのほうです。
画面の名称や配置は更新されることがあるため、最新の手順は公式ヘルプでご確認ください。
比べる前に決めておく3つ
ここを毎回その場で決めていると、比較結果どうしを並べられなくなります。一度決めて、しばらく変えないのが前提です。
1. 期間の長さと曜日の並びをそろえる。 28日と30日を比べると、それだけで数字が動きます。週単位の動きがあるサイトでは、7の倍数の日数にして、始まりの曜日をそろえると余計な差が消えます。
2. 前の期間か、前年同期間かを決める。 施策の効果を見たいなら直前、季節の影響を外したいなら前年同期です。どちらでも構いませんが、月によって変えないことのほうが大事です。
3. 全体で見るか、内訳で見るか。 全体のセッション数だけを比べても、増えたのか入れ替わったのかは分かりません。参照元やメディアの内訳まで並べて初めて、次にどこを見るかが決まります。
| 決めること | 迷ったときの既定 |
|---|---|
| 期間の長さ | 28日(7の倍数・曜日をそろえる) |
| 比較の相手 | 前の期間(季節性が強い事業なら前年同期間) |
| 見る粒度 | 全体+参照元/メディアの内訳 |
直近の日は、まだ動きます
比較の締めをいつにするかは、決めごとの中でも効きます。
公式ヘルプは、データの処理には24〜48時間かかることがあると案内しています。さらに、日次データが利用可能になった後に、レポートとAPIクエリのデータに変化が生じることがあるとも説明しています。昨日や今日を含めた比較は、確定していない数字を含んでいるということです。
注意
「昨日まで」で比較を締めると、翌日に同じ操作をしたときに違う数字が出ます。人に共有した後で変わると、説明が難しくなります。締めを数日ずらすだけで、この面倒はほとんど起きません。
比較する日を固定しておくと、比較結果どうしを並べられるようになります。週に一度見るなら、締めの曜日も固定してください。
比べても意味がない期間があります
条件をそろえても、比較が成立しない場合があります。3つあります。
- GA4の設定を変えた前後:エンゲージメントの判定に使う時間のしきい値や、セッションの区切り方を変えると、同じ指標が別の定義になります
- 保持期間の上限より前:標準レポートの数字は残りますが、探索で自由に組み合わせる形では取り出せません
- ユーザー属性を含む比較:人数の少ない行はしきい値で除外されるため、期間によって出たり出なかったりします
1つ目は自分で起こすものなので、設定を変えた日を記録しておくと後から切り分けられます。2つ目の仕組みはGA4のデータ保持期間で何ができなくなるかに、3つ目はユーザー属性としきい値の関係にまとめています。
差が出たときに見る順番
比較して数字が動いていたら、全体を眺めるのではなく内訳から入ります。
- 参照元/メディアの内訳で、どの入口が動いたかを見る
- 動いた入口の中で、どのページが動いたかを見る
- 入口もページも変わっていないなら、比べ方(期間の長さ・曜日・締めの日)を疑う
3つ目まで来たら、サイト側の変化を疑うのをいったんやめて、条件のほうを見直してください。入口の構成が変わっていないのに全体だけが動くのは、比べ方の問題であることが多いです。
入口ごとの読み方は参照元とメディアの読み方に、検索からの流入が減って見えるときの切り分けは検索順位が下がったときの確かめ方に整理しています。
毎回の比較を軽くするために
期間比較は、決めごとが固まってしまえば毎回同じ作業になります。ただし、同じ作業ほど後回しになりやすいのも確かです。
私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。比べる条件をそろえたうえで、動いたところだけが届く形です。
指標そのものの数え方に迷いがあるときは、GA4のセッションとユーザー数の数え方を先に押さえておくと、比較の読み違いが減ります。
よくある質問
GA4で期間を比較するにはどうすればいいですか?
レポート右上の日付範囲を開き、比較の設定を有効にして、比べたい2つ目の期間を選びます。前の期間・前年同期間といった候補から選ぶこともでき、カスタムで日付を直接指定することもできます。探索でも同じように日付範囲の比較を設定できます。画面の名称や配置は更新されることがあるため、最新の手順は公式ヘルプでご確認ください。
前の期間と前年同期間は、どちらを選べばいいですか?
見たいものによって変わります。施策の効果を見たいなら直前の期間、季節の影響を外して見たいなら前年同期間が向いています。どちらか一方に決めておくのが大事で、月ごとに選び方を変えると、前回の比較結果と並べられなくなります。
昨日までのデータで比較しても大丈夫ですか?
直近の日は数字がまだ動きます。公式ヘルプはデータの処理に24〜48時間かかることがあると案内しており、日次データが利用可能になった後もレポートやAPIのデータに変化が生じることがあると説明しています。比較の締めは数日ずらすほうが、あとで数字が変わって困ることが減ります。
比べても意味がない期間はありますか?
あります。GA4の設定を変えた前後は、同じ条件での比較になりません。エンゲージメントの判定に使う時間のしきい値や、セッションの区切り方を変えた場合が該当します。データ保持期間の上限を超えた過去も、探索では取り出せません。設定を変えた日は記録しておくと、後から切り分けられます。
比較して差が出たら、まず何を見ればいいですか?
全体の数字ではなく、内訳のどこが動いたかを見てください。参照元やメディアごとに分けると、集客の入口が変わったのか、特定の入口だけが減ったのかが分かります。入口の構成が変わっていないのに全体が動いたときは、比べている期間の長さや曜日の並びがそろっているかを疑います。
まとめ
- 操作は日付範囲から比較を有効にするだけ。判断が要るのは何と何を比べるか
- 先に決めるのは3つ。期間の長さと曜日の並び/比較の相手/見る粒度
- 公式ヘルプは処理に24〜48時間かかることがあると案内している。締めは数日ずらす
- 設定を変えた前後・保持期間より前・ユーザー属性を含む比較は、条件がそろわない
- 差が出たら内訳から見る。入口もページも動いていなければ、比べ方を疑う
比較は、条件を固定した瞬間から積み上がります。毎回決め直さないことが、いちばん効きます。
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この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。
