コンバージョン率とは?計算式と、分母の選び方で数字が変わる理由
「コンバージョン率って、何を何で割った数字?」
「ツールごとに数字が違って、どれが正しいのか分からない」
「うちのサイトのコンバージョン率は、高いのか低いのか知りたい」
アクセス解析で成果を見ようとすると、最初に出てくる数字です。
先に答えを書きます。コンバージョン率は「成果の数 ÷ 分母」です。成果の数を、訪問の回数や来た人の数で割ったものです。
ただし、何で割るかは決まっていません。同じサイトの同じ月でも、分母を変えると数字が変わります。そのため、ツールの数字と自分の計算が合わないときは、まず分母が同じかを確かめます。
この記事で分かることは3つです。
- コンバージョン率の意味と計算式
- 分母の選び方で数字が変わる理由
- 比べるときと、GA4で数えるときの注意
読み終える頃には、自分のサイトのコンバージョン率を、同じ物差しで比べられるようになります。
コンバージョン率とは、成果につながった割合です
コンバージョン率とは、サイトに来た訪問や人のうち、成果につながった割合のことです。英語の conversion rate を略して、CVRとも呼ばれます。
「成果」が何かは、サイトによって違います。代表的なものは4つです。
- 問い合わせフォームの送信
- 商品の購入
- 資料請求の完了
- 会員登録
コンバージョン(CV)は、この成果の行動そのものを指します。コンバージョン率は、その行動が起きた割合です。
ポイント
コンバージョン=成果の行動。コンバージョン率=その行動が起きた割合。
計算式は「コンバージョン数 ÷ 分母 × 100」
コンバージョン率の計算式は、次のとおりです。
コンバージョン率(%)= コンバージョン数 ÷ 分母 × 100
たとえば、1か月に訪問が2,000回あり、問い合わせが10件あったとします。
10 ÷ 2,000 × 100 = 0.5%
訪問200回につき1件の問い合わせがあった、という意味になります。
計算そのものは単純です。迷うのは、分母に何を置くかのほうです。
分母の選び方で、数字が変わります
分母に置かれることが多いのは、次の3つです。下の表は、1人が3回訪れ、毎回3ページずつ見て、3回目に1回だけ問い合わせた場合の計算です。
| 分母 | 数えているもの | 計算 | コンバージョン率 |
|---|---|---|---|
| セッション数 | 訪問の回数 | 1 ÷ 3 | 約33% |
| ユーザー数 | 来た人の数 | 1 ÷ 1 | 100% |
| 表示回数(PV数) | ページが開かれた回数 | 1 ÷ 9 | 約11% |
同じ1件の問い合わせでも、分母によって11%にも100%にもなります。どれかが間違っているわけではありません。何を「1」と数えるかが違うだけです。
セッション数で割る — 訪問1回あたり
セッション数で割ると、「訪問のうち何回が成果につながったか」が分かります。
同じ人が何度も訪れるサイトでは、この数え方はユーザー数で割るより低く出ます。訪問の回数のほうが、人の数より多いからです。
セッションがどこで始まり、どこで終わるかはGA4のセッションとは?定義と数え方、ユーザー数との違いにまとめました。
ユーザー数で割る — 来た人あたり
ユーザー数で割ると、「来た人のうち何人が成果につながったか」が分かります。
何度か見比べてから申し込むのが普通の商品では、こちらが合います。セッション数で割ると、検討のための訪問がすべて分母に入るからです。ユーザー数で割れば、1人が最後に申し込んだかどうかで数えられます。
ただし、ユーザー数そのものにも数え方の注意点があります。期間やページで足し算すると合わなくなる理由は、GA4のユーザー数が合わない|足し算していませんかで扱っています。
表示回数で割る — ページ1回あたり
表示回数で割ると、「ページが開かれた回数のうち何回が成果につながったか」が分かります。
サイト全体ではなく、申込ページのように1つのページを見るときに使われます。申込ページが開かれた回数のうち、何回が送信まで進んだかを見る、という使い方です。
比べるときは、分母と分子をそろえる
コンバージョン率を比べるときにそろえるものは2つあります。
- 分母(セッション数・ユーザー数・表示回数のどれで割ったか)
- 分子(何をコンバージョンと数えたか)
先月はセッション数で割り、今月はユーザー数で割ると、サイトが何も変わっていなくても数字が動きます。分子も同じです。先月は問い合わせだけを数え、今月は資料請求も足すと、率は上がって見えます。
比べる前に、2つの月が同じ数え方かを確かめてください。期間をそろえて比べる手順はGA4の期間比較|同じ条件で比べるために先に決めることで扱っています。
平均の数字と比べる前に
「コンバージョン率の目安は何%か」は、よく聞かれる質問です。
ただし、平均として出回っている数字は、分母も、何を成果と数えたかも、出典によって違うことがあります。そのため、その数字が自分のサイトと同じ数え方かどうかは、出典を読まないと分かりません。
まず比べる相手は、同じ数え方で計算した、自分のサイトの過去の数字です。毎月同じ式で計算していれば、良くなったか悪くなったかは自分の数字だけで判断できます。
分母が小さいときは、率だけで判断しない
訪問が100回で問い合わせが1件なら、コンバージョン率は1%です。2件なら2%になります。
つまり、問い合わせが1件増えただけで、率は2倍になります。
分母が小さい月は、率と一緒に件数も並べて見てください。「率が2倍になった」と「1件増えた」は、同じ出来事を別の言い方で言っているだけかもしれません。
GA4でコンバージョン率を数えるときの注意
GA4では、成果にあたる行動を「キーイベント」として数えます。Googleのヘルプでは、キーイベントを「ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定するイベント」と説明しています。
注意が要るのは、キーイベントは自分でマークを付けないと数えられないことです。ヘルプには、測定の手順がこう書かれています。
キーイベントを測定するには、アクションを測定するイベントを作成または特定して、そのイベントにキーイベントとしてマークを付けます。
マークを付けていなければ、分子は0のままです。その場合、どれだけ問い合わせがあっても、コンバージョン率は0%になります。
キーイベントが0のままになる理由と、設定しなくても読める数字はGA4のキーイベントとは?0のままの理由と、設定しなくても読める数字で扱っています。
入口のページ別に分けて見る
サイト全体のコンバージョン率だけでは、どこを直せばいいかは分かりません。
どのページから入った訪問が成果につながっているかを分けると、直す場所の候補が絞れます。入口のページの見方はGA4のランディングページとは?表示回数の上位と一致しない理由にまとめました。
よくある質問
コンバージョン率とは何ですか?
サイトに来た訪問や人のうち、成果につながった割合のことです。成果とは、問い合わせの送信や商品の購入など、そのサイトが達成したい行動を指します。英語の conversion rate を略して、CVRとも呼ばれます。
コンバージョン率の計算式を教えてください
コンバージョン数を分母で割り、100倍します。たとえば、1か月の訪問が2,000回で問い合わせが10件なら、10÷2,000×100で0.5%です。分母に何を置くかは決まっていないので、計算するときに先に決めておきます。
分母はセッション数とユーザー数のどちらを使えばいいですか?
知りたいことによって選びます。訪問1回あたりで見たいならセッション数、来た人あたりで見たいならユーザー数です。どちらを選んでも構いませんが、比べる月と月、ツールとツールで分母をそろえてください。分母が違うと、サイトが何も変わっていなくても数字が動きます。
コンバージョン率の目安は何%ですか?
一律の目安はありません。平均として出ている数字は、分母も、何を成果と数えたかも、出典によって違うことがあります。まず比べる相手は、同じ数え方で計算した自分のサイトの過去の数字です。
GA4でコンバージョン率が0%のままなのはなぜですか?
成果にあたる行動に、キーイベントのマークを付けていない可能性があります。GA4は、どの行動が成果かを自分では決めません。マークを付けていない間は分子が0なので、割合も0%になります。
まとめ
コンバージョン率は、サイトに来た訪問や人のうち、成果につながった割合です。計算式は「コンバージョン数 ÷ 分母 × 100」です。
分母に何を置くかは決まっていません。セッション数・ユーザー数・表示回数のどれで割るかによって、同じ1件でも数字が大きく変わります。
比べるときは、分母と分子の数え方をそろえます。平均の数字より先に、同じ式で計算した自分のサイトの過去の数字と比べてください。分母が小さい月は、件数も並べて見ます。
GA4で数えるときは、成果の行動にキーイベントのマークが付いているかを先に確かめます。まずは先月の問い合わせの件数とセッション数を並べて、自分で割ってみるところからはじめてください。
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