GA4のコホート分析とは?表の読み方と、3つの計算の違い
「GA4のコホート分析で、一度来た人がまた来ているかを知りたい」
「コホートの表を作ったけれど、マス目の数字が何を表しているのか分からない」
「計算の設定を『標準』から『ローリング』に変えたら、数字が大きく変わってしまった」
GA4のコホート分析を調べて、そう迷った方に向けた記事です。
先に答えを書きます。コホート分析は、同じ時期に来たユーザーを1つのまとまりにして、その後も戻ってきたかを追う方法です。
GA4で作る場所は、探索の「コホートデータ探索」です。同じ表でも、計算の選び方(標準・ローリング・累計)で、マス目に入るユーザーが変わります。
この記事では以下の3つを解説します。
- コホートデータ探索の表の読み方
- 作るときに決める4つの設定
- 3つの計算で、数字が変わる理由
読み終える頃には、自分のサイトで「戻ってきた人」をどの計算で数えるかを判断する材料が揃います。
なお、画面の配置や項目の名前は更新されることがあります。操作の手順は提供元のヘルプで確かめるのが確実です。
GA4のコホート分析とは、同じ時期に来た人のその後を追う方法です
GA4のコホート分析とは、同じ時期に来たユーザーをまとめて、その後の行動を追う方法です。共通の特性を持つユーザーのまとまりが、コホートです。
たとえば、同じ週に初めて来たユーザーは、同じコホートに入ります。その人たちが翌週、翌々週にも来ているかを、表で並べて見られます。
作る場所は、探索のテンプレートにある「コホートデータ探索」です。探索で使えるほかの手法と、使う前に知っておく制限はGA4の探索レポートとは?7つの手法と、使う前に知っておく制限にまとめました。
表は「行がいつ来た人か、列がその何日後か」で読みます
コホートデータ探索の表は、行が1つのコホート、列がそこから何日・何週・何か月たったかを表しています。
たとえば日単位で見るとき、1月1日の行の「日 1」の列に入るのは、1月1日にコホートに入り、1月2日にリピートの条件を満たしたユーザーの数です。
区切り方(粒度)は、日・週・月の3つから選びます。
| 粒度 | 1つの区切り |
|---|---|
| 日 | プロパティのタイムゾーンの0時から、翌日の0時まで |
| 週 | 日曜日から土曜日まで(続けた任意の7日間ではない) |
| 月 | 月初めから月末まで |
週の区切りは、日曜日から土曜日までで決まっています。月曜日始まりで数字をまとめている場合は、ほかの表と週がずれる点に注意してください。
表に出せるコホートは、60件までです。
作るときに決める設定は4つです
コホートデータ探索で決める設定は、次の4つです。
| 設定 | 決めること | 選べるもの |
|---|---|---|
| コホートへの登録条件 | どんなユーザーをコホートに入れるか | 初回接触(ユーザー獲得日)・すべてのイベント・すべてのトランザクション・すべてのコンバージョン・その他(特定のイベント) |
| リピートの条件 | どんなユーザーを「戻ってきた」と数えるか | すべてのイベント・すべてのトランザクション・すべてのコンバージョン・その他 |
| コホートの粒度 | 日・週・月のどれで区切るか | 日・週・月 |
| コホートの計算 | マス目にどのユーザーを入れるか | 標準・ローリング・累計 |
記事を読みに来た人が戻ってきたかを見るなら、登録条件を「初回接触」、リピートの条件を「すべてのイベント」にします。初めて来た日でまとめて、その後の期間にもイベントが1件以上あった人を、戻ってきた人として数える形です。
ただし、コホートはデバイスのデータだけで決まり、ログインの仕組み(User-ID)は考慮されません。そのため、スマホで来た人がパソコンで戻ってきても、同じ人とは数えられないことがあります。
デバイスによる数え方の違いは、GA4でデバイス別のアクセスを見る|スマホとパソコンの割合と、比べるときの注意で扱いました。
内訳にディメンション(数字を分ける切り口)を指定すると、各コホートをその値で分けて見られます。出るのは上位15個の値までで、ユーザーは最初に当てはまった値にだけ入ります。
3つの計算で、同じマス目の数字が変わります
コホートの計算は、標準・ローリング・累計の3つで、マス目にどのユーザーを入れるかが違います。
| 計算 | マス目に入るユーザー |
|---|---|
| 標準 | その期間にリピートの条件を満たした人。ほかの期間に何をしたかは問わない |
| ローリング | その期間と、それより前のすべての期間で、毎回リピートの条件を満たした人 |
| 累計 | その期間までの、どれかの期間でリピートの条件を満たした人 |
公式のヘルプには、5週間を追った3人の例があります。リピートの条件を「購入」にしたときの、5週目のマス目に入る人です。
| ユーザー | 1〜5週目の行動 | 標準 | ローリング | 累計 |
|---|---|---|---|---|
| A | 1〜4週目は何もせず、5週目だけ購入 | 入る | 入らない | 入る |
| B | 1〜5週目のどの週も購入 | 入る | 入る | 入る |
| C | 1〜2週目だけ購入 | 入らない | 入らない | 入る |
同じ5週目でも、標準は2人、ローリングは1人、累計は3人です。どの計算を選ぶかは、何を「戻ってきた」と呼びたいかで決まります。
- その週に来た人を数えたいなら、標準
- どの週にも続けて来ている人を数えたいなら、ローリング
- 一度でも戻ってきた人を数えたいなら、累計
ポイント
表の数字を人に見せるときは、どの計算で出したかを必ず添えます。計算が違うと、同じマス目でも別の人数になります。
さかのぼれる期間は、データの保持期間で決まります
コホートデータ探索でさかのぼれる期間は、データの保持期間の設定で決まります。保持期間の設定は、標準のレポートには影響しませんが、探索には影響するためです。
保持期間は、初期設定では2か月です。保持期間より長い期間を指定しても、それより前のデータは表に出ません。
数か月前に来た人のその後を追いたいときは、先に保持期間を確かめてください。設定の場所と、延長しても消えたデータは戻らない点は、GA4のデータ保持期間|2か月のままだと何ができなくなるかに整理しました。
とはいえ、コホートの表を作っても、毎回開いて前の週と比べる作業は残ります。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。
よくある質問
GA4のコホート分析とは何ですか?
同じ時期に来たユーザーを1つのまとまりにして、その後も戻ってきたかを追う方法です。GA4では、探索のテンプレートにある「コホートデータ探索」で作ります。
コホートの表のマス目は、何を表していますか?
行がいつコホートに入ったユーザーか、列がそこから何日・何週・何か月たったかを表します。たとえば日単位なら、1月1日の行の「日 1」の列には、1月1日にコホートに入り、1月2日にリピートの条件を満たしたユーザーが入ります。
標準・ローリング・累計は、どう違いますか?
マス目に入れるユーザーが違います。標準はその期間にリピートの条件を満たした人、ローリングはその期間までのすべての期間で毎回満たした人、累計はその期間までのどれかの期間で満たした人です。同じ表でも、選んだ計算で数字が変わります。
週の区切りは、どこからどこまでですか?
日曜日から土曜日までです。続けた任意の7日間ではありません。日単位はプロパティのタイムゾーンの0時から翌日の0時まで、月単位は月初めから月末までです。
スマホで来た人がパソコンで戻ってきたら、同じ人と数えられますか?
同じ人とは数えられないことがあります。コホートはデバイスのデータだけで決まり、ログインの仕組み(User-ID)は考慮されないためです。
まとめ
- コホート分析は、同じ時期に来たユーザーのその後を追う方法。GA4では「コホートデータ探索」で作る
- 表は、行がいつコホートに入ったか、列がそこから何日・何週・何か月たったか
- 週の区切りは日曜日から土曜日まで。表に出せるコホートは60件まで
- 設定は、登録条件・リピートの条件・粒度・計算の4つ
- コホートはデバイスのデータだけで決まる。スマホとパソコンで来た同じ人は、別に数えられることがある
- 計算は、標準・ローリング・累計で、マス目に入る人が変わる
- さかのぼれる期間は、データの保持期間で決まる。初期設定は2か月
コホートの表を作ったら、まずどの計算で出した数字かを確かめてください。「戻ってきた人」の数え方は、そこで決まります。
サイトの数字を見るのをやめて、AIに読ませませんか?
この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。
