GA4の経路データ探索|ページの流れの見方と数字の読み違え
「GA4で、トップページの次にどのページが開かれているかを知りたい」
「経路データ探索を開いたら、page_view や scroll ばかり並んで読めなかった」
「表示された数字が、何人の数なのか分からない」
GA4の経路データ探索を開いて、そう迷った方に向けた記事です。
先に答えを書きます。GA4の経路データ探索は、あるページの次に何が開かれたかを、ツリーの形で見る手法です。
ただし、表示される数字は既定ではユーザー数ではなくイベント数です。読み方を知らないまま見ると、同じページに戻った回数や、別の日の訪問まで混ざった数を「次に進んだ人数」と読み違えます。
この記事では以下の3つを解説します。
- 経路データ探索で、ページの流れを見る設定
- 数字を読み違えやすい3つの点
- 読み終えたあとに確かめること
読み終える頃には、経路データ探索の数字を、何を数えたものかを分けて読めるようになります。
なお、画面の配置や項目の名前は更新されることがあります。操作の手順は提供元のヘルプで確かめるのが確実です。
GA4の経路データ探索は、次に開かれたページをツリーで見る手法です
GA4の経路データ探索は、始点にしたページやイベントのあとに、ユーザーが次に何を開いたかをツリーで見る手法です。探索の「経路データ探索」のテンプレートから作ります。
始点のかわりに終点を決めると、そこへたどり着くまでの経路を遡って見られます。たとえば、問い合わせの完了を終点にすれば、その前に通ってきたページが分かる仕組みです。
ただし、1つの経路データ探索で指定できるのは、始点か終点のどちらか一方です。
1回の訪問で何ページ見られたかという量は、回遊率で見ます。経路データ探索は、その中身である「どこからどこへ移ったか」を見る道具です。
量の見方は回遊率とは?GA4での見方と、エンゲージメント率で代用できない理由にまとめました。
探索のほかの手法と、使う前に知っておく制限はGA4の探索レポートとは?7つの手法と、使う前に知っておく制限で扱っています。
ページの流れを見るなら、ノードの種類をページにそろえます
経路データ探索でページの流れを見るなら、始点と各ステップのノードの種類を、ページのタイトルかページパスにそろえます。ノードとは、グラフの中の1つ1つの箱のことです。
ノードの種類がイベント名のままだと、1つのページの中で起きた page_view・scroll・user_engagement のようなイベントが、それぞれ別の箱として並びます。冒頭の「page_view や scroll ばかり並んで読めなかった」状態は、これで起きることがあります。
ページの流れを見る手順は、次の4つです。
- 「最初からやり直す」を押し、始点のノードの種類にページのタイトル(またはページパス)を選ぶ
- 始点にしたいページを選ぶ
- 各ステップの上のメニューで、ノードの種類をページのタイトルにそろえる
- 「特別なノードのみ表示」を使い、同じページで続いたイベントを1つの箱にまとめる
各ステップには、上位5つの箱が表示されます。「+ 追加」で1つのステップに最大20個まで増やせて、それ以外は「その他」にまとめられます。
数字の読み違えやすい点は、3つあります
経路データ探索の数字は、標準のレポートの人数や訪問数とは数え方が違います。読み違えやすい点は、次の3つです。
| 読み違え | 実際の数え方 |
|---|---|
| 箱の数字を人数だと思う | 既定の指標はイベント数。同じページに戻ると2回数える |
| 次のステップを同じ訪問の中の移動だと思う | 経路は選んだ期間のデータから作られ、複数のセッションにまたがることがある |
| ページを開いた回数ごとに経路ができると思う | 経路は、始点に選んだ値の最初の1回から数える |
1つ目は、指標を切り替えれば読み分けられます。人数で見たいときは、指標を合計ユーザー数にします。
ただし、合計ユーザー数は同じ人を1回しか数えません。そのため、いくつもの経路が共有する箱の人数は、その先の箱の人数を足した合計より少なくなります。
2つ目は、セッションの区切りに関わる読み違えです。30分操作が無いと新しいセッションが始まるので、日をまたいだ再訪問も同じ経路の続きとして入ることがあります。
セッションの数え方は、GA4のセッションとは?定義と数え方、ユーザー数との違いに整理しています。
注意
経路の箱の数字は「次に進んだ人数」ではなく、既定では「その位置で起きたイベントの数」です。人に見せる前に、指標がどちらになっているかを確かめます。
除外とセグメントは、数字への影響が違います
関係のない箱を消したいときは、ノードの除外かセグメントを使います。ただ、この2つでは数字への影響が違うので注意してください。
ノードを除外すると、その箱はグラフで見えなくなります。ただし、経路の計算そのものは変わりません。
計算の前から特定のユーザーや行動を除きたいときは、セグメントを使います。
セグメントで、問い合わせをしたユーザーとしなかったユーザーに分けて経路を比べると、行動がどこで分かれたかを見つけやすくなります。セグメントの種類と、比較との違いはGA4のセグメントとは?3つの種類で数字が変わる理由と、比較との使い分けにまとめました。
内訳にデバイス カテゴリなどを指定すると、各箱の数字を値ごとに分けて見られます。表示されるのは、上位5つの値までです。
ポイント
ページの流れを見るときは、ノードの種類をページにそろえ、指標を確かめ、期間を短めにする。この3つを先に決めてから読み始めます。
とはいえ、経路を毎回作り直して、前の週と見比べるのは手間のかかる作業です。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。
よくある質問
GA4の経路データ探索とは何ですか?
あるページやイベントのあとに、ユーザーが次に何を開いたかをツリーの形で見る探索の手法です。終点を指定すると、そこへたどり着くまでの経路を遡って見ることもできます。
経路データ探索で、ページの流れだけを見るにはどうしますか?
始点とステップのノードの種類を、ページのタイトルかページパスにします。そのうえで「特別なノードのみ表示」を使うと、同じページの中で続いたイベントが1つのノードにまとまり、ページの移り変わりが読みやすくなります。
経路データ探索の数字は、ユーザー数ですか?
既定では、ユーザー数ではなくイベント数です。同じページに戻ると2回数えられます。人数で読みたいときは、指標を合計ユーザー数に切り替えます。
次のステップは、同じ訪問の中での移動ですか?
そうとは限りません。経路は選んだ期間のデータから作られ、複数のセッションにまたがることがあります。30分操作が無いと新しいセッションが始まるので、日をまたいだ再訪問も同じ経路に入ることがあります。
関係のないノードを除外すると、数字は変わりますか?
変わりません。ノードを除外するとグラフで見えなくなりますが、経路の算出方法は変わりません。計算の前から除きたいときは、セグメントを使います。
まとめ
- 経路データ探索は、始点のあとに何が開かれたかをツリーで見る手法。終点を決めれば、そこへたどり着く経路を遡れる(始点と終点はどちらか一方)
- ページの流れを見るなら、ノードの種類をページのタイトルかページパスにそろえ、「特別なノードのみ表示」を使う
- 既定の指標はイベント数。同じページに戻ると2回数える。人数で見るなら合計ユーザー数
- 経路は複数のセッションにまたがることがある。始点に選んだ値の最初の1回から数える
- ノードの除外は見た目だけを変える。計算の前から除くならセグメント
経路データ探索の数字を人に見せる前に、まず指標がイベント数か合計ユーザー数かを確かめてください。そこを取り違えなければ、ほかの読み違えも防ぎやすくなります。
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