GA4のレポート作成|詳細レポートの作り方と、探索との使い分け
「GA4で自分用のレポートを作りたいけれど、どこから作ればいいのか分からない」
「探索で作ったレポートを、チームの人にも見てほしい」
「標準レポートの項目を、毎回同じ形に並べ替えるのが面倒」
GA4でレポートを作ろうとして、そう迷った方に向けた記事です。
先に答えを書きます。GA4でレポートを作る場所は、ライブラリの詳細レポートと、探索の2つです。
2つの違いは、誰の画面に出るかです。詳細レポートはプロパティの全員が見る左のメニューに出せますが、探索は作った時点では自分しか見られません。
この記事では以下の3つを解説します。
- 詳細レポートと探索の違い
- 詳細レポートを作る手順と、カスタマイズの上限
- 作ったレポートを左のメニューに出すまで
読み終える頃には、作りたいレポートをどちらで作るかを判断する材料が揃います。
なお、画面の配置や項目の名前は更新されることがあります。操作の手順は提供元のヘルプで確かめるのが確実です。
GA4のレポート作成は、作る場所が2つあります
GA4のレポート作成は、ライブラリで作る詳細レポートか、探索のどちらかで行います。
詳細レポートは、標準レポートと同じ形の表とグラフを、自分で選んだ項目で作るものです。探索は、標準レポートに無い手法で数字を出す場所です。
| 詳細レポート(ライブラリ) | 探索 | |
|---|---|---|
| 作った直後に見られる人 | ライブラリに入る。左のメニューに出すと、プロパティの全員が開ける | 作った本人だけ |
| ほかの人に見せる方法 | コレクションに入れて公開する | 共有する(アナリスト以上の役割が要る) |
| 見せた相手ができること | 左のメニューから開いて見る | 見るだけ。編集はできない |
| 作れる数 | プロパティごとに150個まで | 1人がプロパティごとに200件まで |
選び方は、チームの全員が同じ形で見るものかどうかで決まります。全員が毎回開くものは詳細レポートに、自分が調べるためのものは探索に向いています。
探索で使える手法と、使う前に知っておく制限はGA4の探索レポートとは?7つの手法と、使う前に知っておく制限にまとめました。
詳細レポートは、ライブラリから作ります
詳細レポートを作るには、プロパティの編集者か管理者の役割が要ります。左下に「ライブラリ」が出ていないときは、役割が足りていません。
役割ごとにできることは、GA4の権限付与|5つの役割の違いと、外部に渡すときの判断に整理しています。
作る手順は、次の5つです。
- 左の「レポート」を開く
- 左下の「ライブラリ」を開く
- 「新しいレポートを作成」から「詳細レポートを作成」を選ぶ
- 「空白」か、テンプレートを選ぶ
- 右のパネルで項目を選び、名前を付けて保存する
保存したレポートは、ライブラリの「レポート」の欄に入ります。ただし、この時点では左のメニューには出ません。
左のメニューに出す方法は、このあとの節で説明します。
カスタマイズできる項目には、それぞれ上限があります
詳細レポートで変えられる主な項目は、ディメンション・指標・フィルタ・グラフの4つです。ディメンションはページや流入元のような数字を分ける切り口、指標はユーザー数やセッション数のような数字そのものを指します。
| 項目 | できること | 上限・決まり |
|---|---|---|
| ディメンション | 表の左上で切り替えられる切り口を足す・減らす。開いたときの切り口も決められる | — |
| 指標 | 表の列に並ぶ数字を足す・減らす | 12個まで |
| フィルタ | 特定のデータだけに絞った状態で保存する | 条件は4つまで。すべての条件を満たすデータだけが残る |
| グラフ | 上に出る2つのグラフの種類を変える・隠す | 変えたグラフは、そのレポートを見られる全員に出る |
作れる詳細レポートは、プロパティごとに150個までです。
フィルタの条件は「かつ」でつながります。そのため、条件を足すほど残るデータは少なくなります。
テンプレートから作ると、Googleの変更が自動で入ります
テンプレートを元に作った詳細レポートは、Googleがテンプレートを変えると自動で更新されます。たとえば、Googleがユーザー獲得のレポートにディメンションを足すと、テンプレートとつながったレポートにもそのディメンションが出ます。
自分で足した項目や消した項目は、この更新では変わりません。
更新を止めたいときは、テンプレートとのリンクを解除します。ただし、一度解除すると、元には戻せません。
注意
空白から作った詳細レポートは、最初からテンプレートとつながっていません。Googleの変更が入るのは、テンプレートから作ったレポートだけです。
作ったレポートは、コレクションに入れて公開すると左のメニューに出ます
左のメニューに並ぶレポートのまとまりが、コレクションです。作った詳細レポートを左のメニューに出すには、コレクションに入れて公開します。
公開したコレクションは、プロパティの全員が左のメニューから開けます。コレクションを作る・公開するのも、編集者か管理者の役割です。
コレクションには、次の4つの上限があります。
- コレクションは、プロパティごとに7個まで
- 1つのコレクションに入るトピック(レポートをまとめる見出し)は、5個まで
- 1つのトピックに入るレポートは、10個まで
- 概要レポートは、1つのトピックに1つだけ
コレクションは名前の順に並び、並び順は変えられません。全員の画面に出るものなので、何を見るためのまとまりかが名前で分かるようにしておくと、探す手間が減ります。
標準レポートに無い手法が要るときは、探索で作ります
探索には、標準レポートに載っていないデータや手法がそろっています。次にどのページへ進んだか、どこで抜けたか、のような行動の順番を問う集計は、探索の手法(経路データ探索・目標到達プロセスデータ探索)で作ります。
探索は、作った時点では自分しか見られません。同僚に見せるには共有しますが、共有するにはアナリスト以上の役割が要ります。
共有された探索は、プロパティで閲覧者の役割を持つ全員が見られます。ただし、見るだけで、編集はできません。
ユーザー単位で条件を付けて絞り込みたいときは、探索のセグメントを使います。比較との違いはGA4のセグメントとは?3つの種類で数字が変わる理由と、比較との使い分けにまとめました。
GA4の数字をサーチコンソールの数字と並べて、決まった形で人に送りたいときは、GA4の外のデータポータル(旧称 Looker Studio)で作る方法もあります。接続の手順はLooker Studioの使い方|週次レポートを自動化するで扱っています。
ポイント
全員が同じ形で開くものは詳細レポート、自分が調べるためのものは探索。迷ったら「誰の画面に出したいか」で決めます。
とはいえ、レポートを作っても、開いて前の週と見比べる作業は毎回残ります。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。
よくある質問
GA4でレポートを作るには、どこから始めますか?
左の「レポート」から「ライブラリ」を開き、「新しいレポートを作成」から詳細レポートを作ります。ライブラリが出ていないときは、編集者か管理者の役割が足りていません。標準レポートの形で出せない集計は、探索で作ります。
作った詳細レポートが、左のメニューに出ません。
コレクションに入れて公開する必要があります。保存しただけでは、ライブラリに入るだけです。ライブラリでコレクションを編集してトピックの下にレポートを入れ、コレクションを公開すると、左のメニューに出ます。
詳細レポートはいくつまで作れますか?
プロパティごとに150個までです。1つの詳細レポートに並べられる指標は12個まで、保存できるフィルタの条件は4つまでです。
探索で作ったレポートは、ほかの人も見られますか?
作った時点では、自分しか見られません。共有すると、そのプロパティで閲覧者の役割を持つ全員が見られます。共有するにはアナリスト以上の役割が要り、共有された人は編集できません。
テンプレートから作ったレポートが、勝手に変わりました。
テンプレートとつながったレポートは、Googleがテンプレートを変えると自動で更新されます。自分で足した項目や消した項目は変わりません。更新を止めたいときはリンクを解除しますが、一度解除すると元に戻せません。
まとめ
- GA4でレポートを作る場所は、ライブラリの詳細レポートと探索の2つ
- 違いは誰の画面に出るか。詳細レポートは左のメニューに出せて、探索は作った時点では自分だけ
- 詳細レポートを作るには、編集者か管理者の役割が要る。作れるのはプロパティごとに150個まで
- 指標は12個まで、フィルタの条件は4つまで。グラフを変えると、見られる全員の画面が変わる
- テンプレートから作ったレポートは、Googleの変更が自動で入る。リンクの解除は元に戻せない
- 左のメニューに出すには、コレクションに入れて公開する
作りたいレポートが決まったら、まずチームの全員が開くものか、自分が調べるためのものかを決めてください。作る場所は、そこで決まります。
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