GA4の勉強は何から?公式の教材3つと、身につく順番
「GA4を勉強したいけれど、本や講座にお金をかける前に、無料でどこまで分かるのか知りたい」
「公式のヘルプを開いても専門用語ばかりで、何から読めばいいのか分からない……」
「自分のサイトはアクセスが月に数百しかなくて、画面を開いても練習にならない」
GA4の勉強の仕方を調べて、そう迷った方に向けた記事です。
先に答えを書きます。GA4の勉強は、Googleが用意している公式の教材3つ(アナリティクス ヘルプ・デモアカウント・スキルショップ)から始められます。
ヘルプとデモアカウントは誰でも使えて、スキルショップも基礎的な認定資格は無料と案内されています。まずは手元にあるものから試すのが近道です。
とはいえ、教材を上から順に読むだけでは、自分のサイトの数字を読めるようにはなりにくいものです。学ぶ順番を先に決めておくと、遠回りが減ります。
GA4は、それまでのユニバーサル アナリティクス(UA)と違い、ページの表示もクリックも「イベント」として数える仕組みだからです。
この記事では以下の3つを解説します。
- 公式の教材3つと、それぞれの使い分け
- 言葉、レポート、探索の順に身につける進め方
- 認定資格の位置づけと、自分のサイトでの練習の仕方
読み終える頃には、何から手を付けるかを決める材料が揃います。
なお、画面の配置や項目の名前、教材の中身は更新されることがあります。最新の情報は提供元のページで確かめるのが確実です。
GA4の勉強は、Googleの公式の教材3つで始められます
GA4の勉強は、Googleが用意している3つの教材で始められます。言葉を調べる「アナリティクス ヘルプ」、画面を触る「デモアカウント」、体系立てて学ぶ「スキルショップ」です。役割が違うので、3つを使い分けます。
| 教材 | 中身 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| アナリティクス ヘルプ | GA4の公式の説明書。スタートガイドに概要・設定・ガイドと動画・用語集などが並ぶ | 言葉の意味や、設定の手順を調べる |
| デモアカウント | Googleのグッズを売るネットショップなど、実際のデータが入った練習用のアカウント | 画面を触って、数字の見え方を確かめる |
| スキルショップ | Googleのサービスのエキスパートが作ったeラーニングのコースと、認定資格 | 自分のペースで体系立てて学び、理解度を確かめる |
ヘルプはログインしなくても開けて、デモアカウントはGoogleユーザーなら誰でも利用できます。スキルショップも、基礎的な認定資格は引き続き無料で利用できると公式のヘルプで案内されています。
本や有料の講座は、この3つで足りないと感じてから選んでも遅くありません。何が足りないかが分かってからのほうが、選ぶ基準もはっきりします。
最初に覚えるのは、GA4が「イベント」で数える仕組みです
最初に押さえたいのは、GA4がサイトの上の動きを「イベント」として数える仕組みです。公式のヘルプでは、GA4はセッション単位ではなくイベント単位でデータを集めると説明されています。ここを知らないまま画面を開くと、数字の意味でつまずきます。
前の世代のUAとの違いは、次のとおりです。
| 項目 | ユニバーサル アナリティクス(UA) | GA4 |
|---|---|---|
| 数え方の基本 | セッション | イベント |
| いまの状態 | 標準のプロパティは2023年7月1日にデータの処理を停止 | 新しいデータはGA4にだけ送られる |
UAの画面で書かれた古い本や記事は、いまも検索で見つかります。教材を選ぶときは、GA4向けに書かれているかを先に確かめてください。
イベントの種類と、レポートで最初に見るイベントは、GA4のイベントとは?4つの種類と、レポートで最初に見るイベントにまとめました。セッションの数え方は、GA4のセッションとは?定義と数え方、ユーザー数との違いで整理しています。
学ぶ順番は、言葉、レポート、探索です
GA4は、言葉、標準のレポート、探索の順に学ぶと迷いにくくなります。探索は、指標とディメンションを自分で組み合わせる場所なので、言葉の意味が分からないうちに開くと、何を選べばよいかで手が止まります。
進め方は、次の3段階です。
- 言葉を押さえる: イベント・セッション・ユーザー・エンゲージメントの意味を、ヘルプの用語集で確かめる
- 標準のレポートを読む: どこから人が来たか、どのページが読まれたかを、用意されたレポートで見る
- 探索で組み立てる: 標準のレポートに無い切り口を、自分で指標とディメンションを選んで作る
1つ目の段階では、全部の言葉を覚えなくても構いません。レポートを開いて分からない言葉が出てきたら、そのつど調べるほうが身につきます。
2つ目の段階で見る数字の全体像は、GA4の使い方|見るべき数字と「次の一手」の考え方にまとめています。標準のレポートを自分で作り直す方法は、GA4のレポート作成|詳細レポートの作り方と、探索との使い分けで解説しました。
3つ目の探索には、使える手法と制限があります。GA4の探索レポートとは?7つの手法と、使う前に知っておく制限を先に読んでおくと、作ってから数字が合わずに迷うことが減ります。
画面の練習は、デモアカウントで先に済ませます
画面の練習は、デモアカウントで先に済ませるのがおすすめです。デモアカウントには、Googleのグッズを売るネットショップ(Google Merchandise Store)と、パズルゲーム(Flood-It!)の実際のデータが入っています。自分のサイトのアクセスが少なくても、数字が十分に出ている画面で練習できます。
公式のヘルプが挙げている使い方は、次のとおりです。
- 標準のレポートで、ネットショップの数字を見る
- 買う手前のどこで人が抜けたかを、ファネルの探索で見る
- 指標やディメンションを並べて、自由形式の探索を作る
全員に閲覧者の権限が付くので、設定を変えて壊す心配はありません。前の節の「標準のレポート」と「探索」の段階を、ここで一度通しておけます。
追加の仕方とできることは、公式のデモアカウントのヘルプに載っています。
注意
デモアカウントの数字は、自分のサイトと比べるための目安ではありません。ネットショップとゲームのデータなので、画面の読み方の練習にだけ使います。
スキルショップの認定資格は、理解度を確かめる道具です
スキルショップの認定資格は、学んだ内容を理解できているかを確かめる道具です。スキルショップに登録すると、コースの教材を使えて、認定試験に合格すると認定資格が授与されます。自分のサイトの数字を読めるかどうかを証明するものではありません。
公式のヘルプが案内している流れは、次のとおりです。
- スキルショップでコースを開く
- コースの中のアクティビティを受講して、試験に備える
- 認定資格に関わる試験をすべて終える
- 合格すると認定資格が授与され、[コース]タブの[マイ アクティビティ]で確認・ダウンロードできる
費用の扱いは、資格の種類で違います。公式のヘルプでは、Google 広告のプロフェッショナル認定資格は今後有料になる予定とされる一方、基礎的な認定資格は引き続き無料と案内されています。受ける前に、そのときの案内を確かめてください。
また、スキルショップのヘルプには、AIの技術で翻訳した内容が含まれる場合があると注記があります。日本語の言い回しが分かりにくいときは、言葉の意味をアナリティクス ヘルプの用語集で確かめると迷いにくくなります。
最後は、自分のサイトの数字を定期的に読んで身につけます
教材で学んだあとの仕上げは、自分のサイトの数字を決まった間隔で読むことです。デモアカウントや認定資格で身につくのは画面と言葉の知識で、「この数字が下がったから次に何をするか」を決める力は、自分のデータで繰り返して身につきます。
続けやすくするコツは、次の3つです。
- 見る曜日と期間を決める: 例えば「月曜に、前の週と比べる」のように、同じ条件で比べる
- 見る数字を絞る: 最初は、ユーザー数・流入の経路・よく読まれたページの3つで足りる
- 気づいたことを1行で残す: 次に見たときに、前の判断が合っていたかを確かめられる
比べる条件のそろえ方は、GA4の期間比較|同じ条件で比べるために先に決めることで詳しく扱っています。
とはいえ、自分のサイトの数字を定期的に開いて読み解くのは、慣れるまで手間のかかる作業です。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。
よくある質問
GA4の勉強は、お金をかけずに始められますか?
始められます。アナリティクスのヘルプはログインしなくても開けて、デモアカウントはGoogleユーザーなら誰でも利用できます。スキルショップも、基礎的な認定資格は引き続き無料で利用できると案内されています。
GA4の勉強は、何から始めればよいですか?
GA4がページの表示もクリックも「イベント」として数える仕組みを、最初に押さえるのがおすすめです。そのうえで、標準のレポート、探索の順に進むと、言葉の意味で迷いにくくなります。
自分のサイトのアクセスが少なくても、練習できますか?
できます。GA4のデモアカウントには、Googleのグッズを売るネットショップなどの実際のデータが入っています。権限は閲覧者なので、設定を壊す心配なくレポートや探索を試せます。
ユニバーサル アナリティクス向けの本や記事で勉強してもよいですか?
避けたほうが無難です。標準のユニバーサル アナリティクスは2023年7月1日にデータの処理を止めていて、数え方の基本もセッションからイベントに変わっています。教材は、GA4向けかどうかを先に確かめてください。
GA4の認定資格は取ったほうがよいですか?
理解度を確かめたいなら役に立ちます。スキルショップのコースで学び、認定試験に合格すると認定資格が授与されます。ただし、自分のサイトの数字を読んで次の手を決める力は、自分のデータで練習して身につけるものです。
まとめ
- GA4の勉強は、アナリティクス ヘルプ・デモアカウント・スキルショップの3つで始められる
- 最初に押さえるのは、GA4がイベントで数える仕組み。UA向けの古い教材は避ける
- 学ぶ順番は、言葉、標準のレポート、探索の順
- 画面の練習は、デモアカウントで先に済ませる。権限は閲覧者なので設定を壊す心配はない
- スキルショップの認定資格は、理解度を確かめる道具。基礎的な認定資格は引き続き無料と案内されている
- 仕上げは、自分のサイトの数字を決まった間隔で読むこと
まずはデモアカウントを追加して、標準のレポートを1つ開いてみてください。分からない言葉が出てきたら、そのつどヘルプの用語集で調べるところから始められます。
サイトの数字を見るのをやめて、AIに読ませませんか?
この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。
