アクセス解析入門

GA4のイベント数とは?セッション数との違いと増減の読み方

「GA4のイベント数が、セッション数よりずっと多い。何を数えているのか分からない」

「先週よりイベント数が増えた。サイトに来た人が増えたのか、別の理由なのか」

「イベント数とキーイベント数は、何が違うのか」

GA4のイベント数で、そう迷った方に向けた記事です。

先に答えを書きます。GA4のイベント数は、イベントが起きた回数の合計です。人数でも訪問の数でもありません。 そのため、ページの表示や操作が増えれば、訪問が同じでも数字は増えます。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. イベント数の定義と、ユーザー数・セッション数・表示回数との違い
  2. イベント数が増えたときの読み方
  3. 設定やサイトの作りで、イベント数が動くしくみ

読み終える頃には、イベント数の増減を見て、訪問が増えたのか、数え方が変わったのかを、分けて考えられるようになります。

イベントそのものの種類と、レポートで最初に見るイベントは、GA4のイベントとは?4つの種類と、レポートで最初に見るイベントにまとめています。この記事では、イベントの種類は繰り返さず、数字としてのイベント数に絞ります。

なお、画面の配置や項目の名前は更新されることがあります。操作の手順は提供元のヘルプで確かめてください。

GA4のイベント数とは、イベントが起きた回数の合計です

GA4のイベント数とは、ユーザーがイベントをトリガーした回数です。公式のヘルプのイベントレポートの指標表では、このように説明されています。Data APIのスキーマにも、イベント数(eventCount)の説明として「イベントの数」とあります。

エンゲージメント概要のカードでも同じです。公式のヘルプによると、[イベント数]には、ウェブサイトまたはアプリからイベントが収集された回数が表示されます。

イベントは、ウェブサイトまたはアプリ上での特定のインタラクションや事象を測定する単位です。公式のヘルプは、ユーザーによるページの読み込み、リンクのクリック、購入の完了、システムの動作(アプリのクラッシュ、インプレッションの発生など)を測定できる、と例を挙げています。

つまり、種類の違う動きが、同じ「イベント」として数えられ、その回数が合計されます。

イベント数は、サイトで起きた動きの回数の合計です。訪問した人の数ではありません。

ユーザー数・セッション数・表示回数・イベント数は、数える単位が違います

ユーザー数・セッション数・表示回数・イベント数は、数える単位が違います。同じ「数」でも、人を数えるのか、訪問を数えるのか、動きを数えるのかが分かれています。

指標公式のヘルプでの数え方
合計ユーザー数指定した期間にイベントをトリガーしたユニークユーザーの数(人)
セッション数サイトやアプリで開始したセッションの数。ユニークなセッションIDの数を推定して算出する
表示回数screen_viewイベント数 + page_viewイベント数。1つの画面やページが繰り返し表示された場合は、別々の表示として数える
イベント数ユーザーがイベントをトリガーした回数

表示回数は、イベント数の一部です。公式のスキーマでは、表示回数はscreen_viewのイベント数とpage_viewのイベント数を足したものとされています。イベント数には、そのほかのイベントも入ります。

PV数との違いは、PV数とは?セッション数との違いと、GA4で見るときの注意で整理しています。セッションの数え方は、GA4のセッションとは?定義と数え方、ユーザー数との違いにまとめました。

1回の訪問でイベントがいくつも起きるので、セッション数より多くなると考えられます

イベント数がセッション数より多くなるのは、1回の訪問の中で、イベントがいくつも起きるためと考えられます。公式のヘルプに「セッション数より多くなる」と書いた文はなく、次の定義から考えた読み方です。

  • セッション数は、session_startイベントを起点に、サイトやアプリで開始したセッションの数として数えます
  • page_viewは、ページが読み込まれるたび、またはアクティブなサイトによって閲覧履歴のステータスが変更されるたびに記録されます
  • セッションIDとセッション番号は、セッションごとに自動生成され、セッション内の各イベントに関連付けられます

つまり、1回のセッションの中で、ページを何枚か見れば、page_viewが何回も記録されます。セッションとしては1回でも、イベントとしては複数回になります。

page_viewは、自動的に収集されるイベントです。公式のヘルプには、このイベントの収集をオフにすることはできない、と書かれています。

自動収集イベントは、アプリまたはサイトで基本的な操作を行うとトリガーされます。そのため、操作が多いサイトほど、イベント数は大きくなりやすいと考えられます。

イベント数とセッション数を直接比べても、同じ単位ではないので、差の大きさに意味はありません。

増減は、まずイベント名別に分けて読みます

イベント数が増減したときは、まずイベント名別に分けて読みます。合計だけを見ても、どの動きが増えたのかが分からないためです。

公式のヘルプによると、エンゲージメント概要の[イベント名別のイベント数]には、ユーザーがトリガーした件数が上位のイベントと、各イベントがトリガーされた頻度が表示されます。

見る手順は、次のとおりです。

  1. 件数が上位のイベントを確かめる
  2. 増えたのが、page_viewなのか、それ以外のイベントなのかを分ける
  3. 増えたイベントが、サイトの変更と時期が重なっていないかを確かめる

リアルタイムのカードの数字は、注意が要ります。公式のヘルプによると、リアルタイムレポートのカードでは、報告される指標(イベント数など)に差異が生じることがあります。

訪問が増えただけかは、セッションあたりのイベント数で見分けます

イベント数が増えたのが、訪問が増えたからなのか、1回の訪問での動きが増えたからなのかは、割り算で見分けます。

公式のData APIスキーマには、次の2つの指標があります。

指標公式のスキーマでの説明
セッションあたりのイベント数(eventsPerSession)セッションあたりのイベントの平均数(イベント数をセッション数で割った値)
ユーザーあたりのイベント数(eventCountPerUser)ユーザーあたりの平均イベント数(イベント数 ÷ アクティブユーザー数)

ユーザーあたりの分母は、総ユーザー数ではなく、アクティブユーザー数です。ユーザー数の種類の違いは、GA4の総ユーザー数とは?画面の「ユーザー」との違いと見る場所で扱っています。

読み方は、次のとおりです。

  • イベント数もセッション数も増えて、セッションあたりのイベント数が変わらない:訪問が増えた
  • イベント数だけが増えて、セッション数が変わらない:1回の訪問での動きが増えた

画面で同じ数字を見る方法は、この記事では確かめていません。割り算は、イベント数とセッション数を並べて、手計算でもできます。

設定やサイトの作りを変えても、イベント数は動きます

訪問者の行動が同じでも、設定やサイトの作りを変えると、イベント数が動くことがあります。数える側の条件が変わるためです。

公式のヘルプによると、拡張計測機能のオプションをウェブデータストリームで有効にすると、すぐにGoogleアナリティクスタグでイベントの送信が始まります。設定を切り替えた日を境に、イベント数の水準が変わることがある、ということです。

サイトの作りも関わります。公式のヘルプは、ブラウザの履歴イベントに基づくページの変更が、GA4の拡張計測機能ではデフォルトで測定されると説明しています。ページを読み込み直さずに画面が切り替わるサイトでも、page_viewが記録される場合がある、ということです。

そのため、イベント数が急に動いたときは、訪問の変化を疑う前に、次の2つを確かめます。

  1. 拡張計測機能の設定を、最近変更していないか
  2. サイトの作りや、タグの設置を、最近変更していないか

キーイベント数は、イベント数とは別の数字です

キーイベント数は、イベント数とは別の数字です。公式のヘルプによると、キーイベントの指標は、ユーザーがキーイベントをトリガーした回数です。

キーイベントは、イベントのうち、サイトにとって重要なものに印を付けたものです。収集したどのイベントでも、キーイベントにできます。たとえば、「フォーム送信」イベントをキーイベントとして指定した場合は、ユーザーがフォームを送信するたびに、キーイベントが記録されます。

印を付けた時点より前のデータは変わりません。公式のスキーマには、イベントにキーイベントとしてマークを付けると、作成時点以降のレポートに反映されますが、過去のデータは変更されません、とあります。

キーイベントが0のままになる理由は、GA4のキーイベントとは?0のままの理由と、設定しなくても読める数字で扱っています。

とはいえ、イベント数の増減を、内訳まで毎回開いて読み解くのは手間のかかる作業です。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。

よくある質問

GA4のイベント数とは何ですか?

ユーザーがイベントをトリガーした回数です。公式のヘルプのイベントレポートの指標表では、このように説明されています。人数や訪問の数ではなく、イベントが起きた回数の合計です。

イベント数がセッション数よりずっと多いのはなぜですか?

1回のセッションの中で、イベントがいくつも起きるためと考えられます。公式のヘルプに「セッション数より多くなる」と書いた文はありませんが、page_viewはページが読み込まれるたびに記録され、セッション数はsession_startを起点に数えられます。ページを何枚か見れば、セッションは1回でも、イベントは複数回になります。

イベント数と表示回数は同じですか?

同じではありません。公式のスキーマでは、表示回数はscreen_viewイベント数とpage_viewイベント数を足したものです。イベント数には、それ以外のイベントも入ります。

イベント数が急に増えたときは、まず何を見ればよいですか?

まずイベント名別に分けて、どのイベントが増えたのかを確かめます。そのうえで、セッションあたりのイベント数(イベント数をセッション数で割った値)を見ると、訪問が増えたのか、1回の訪問での動きが増えたのかを分けられます。

イベント数とキーイベント数は何が違いますか?

イベント数は、すべてのイベントが起きた回数です。キーイベント数は、キーイベントに印を付けたイベントが起きた回数です。収集したどのイベントでもキーイベントにできますが、印を付ける前の分は、キーイベント数に入りません。

設定を変えると、イベント数も変わりますか?

変わることがあります。拡張計測機能のオプションをウェブデータストリームで有効にすると、すぐにイベントの送信が開始されます。訪問が同じでも、設定を切り替えた日を境にイベント数の水準が変わることがあります。

まとめ

  • GA4のイベント数は、イベントが起きた回数の合計。人数でも訪問の数でもない
  • ユーザー数は人、セッション数は訪問、表示回数はscreen_viewとpage_viewの合計、イベント数は動きの回数。数える単位が違う
  • イベント数がセッション数より多くなるのは、1回の訪問で複数のイベントが起きるためと考えられる(公式の定義からの読み方)
  • 増減は、イベント名別に分けてから読む。訪問が増えたかは、セッションあたりのイベント数で見分ける
  • 拡張計測機能の設定や、サイトの作りを変えると、訪問が同じでもイベント数は動く。キーイベント数は別の数字

イベント数が動いたら、まずどのイベントが増えたのかを確かめてください。内訳が分かれば、訪問の変化なのか、数え方の変化なのかが見えてきます。

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この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。

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