アクセス解析入門

GA4の離脱数とは?離脱率の項目が見つからないときの見方

「GA4で離脱率を見たいのに、どこにも項目が見つからない」

「『離脱数』という指標は見つけたけれど、離脱率とは何が違うのか」

「直帰率と離脱率の違いも、いまひとつ分からない」

GA4の離脱の数字で、そう迷った方に向けた記事です。

先に答えを書きます。GA4のヘルプで確かめられるのは、離脱数です。離脱率の項目は、確かめた範囲では見つかりませんでした。 離脱数は、あるページで、セッションの最後のイベントが起きた回数です。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. 離脱数の定義と、見られる場所
  2. 離脱率・直帰率との違い
  3. 離脱の数字を読むときの注意

読み終える頃には、GA4で離脱の数字を探すときに、何を見ればよいかを言えるようになります。

なお、画面の配置や項目の名前は更新されることがあります。操作の手順は提供元のヘルプで確かめてください。

離脱数は、セッションの最後のイベントが起きた回数です

GA4の離脱数は、あるページやスクリーンで、1セッションの最後のイベントが発生した回数です。公式のヘルプの「閲覧開始数と離脱数」のページでは、このように説明されています。

指標の一覧にも、同じ指標が載っています。ページ/スクリーンの指標として、あるページまたはスクリーンで発生した、1回のセッション内で記録された最後のイベントの回数、と書かれています。

ここで数えているのは、最後のイベントです。「最後に見たページ」と言い換えると、公式の定義より強い言い方になります。

セッションの終わりは、操作がなくなって一定時間がたったときに決まります。公式のヘルプによると、デフォルトでは、30分間操作がなければセッションは終了します。セッションの数え方は、GA4のセッションとは?定義と数え方、ユーザー数との違いにまとめています。

離脱数は「最後のイベントの回数」です。離脱した人の割合ではありません。

離脱数は、探索の自由形式で見られます

離脱数は、データ探索ツールで使える指標です。公式のヘルプには、閲覧開始数と離脱数のどちらも、データ探索ツールで使用できる、と書かれています。

見る手順は、次のとおりです。

  1. [探索]を開き、新しいデータ探索を始める
  2. 「自由形式」のテンプレートを選ぶ
  3. 指標に「離脱数」を、ディメンションに「ページタイトルとスクリーンクラス」を使う

公式のヘルプは、離脱数のデータを集めるために、サイトやアプリに特別な設定を加える必要はない、と説明しています。

探索で見るときは、データ保持の設定に注意が要ります。公式のヘルプによると、非集計レポート(データ探索など)で保持期間より長い期間を指定すると、保持期間を超えた期間のデータはレポートに表示されません。設定の違いは、GA4のデータ保持期間|2か月のままだと何ができなくなるかで扱っています。探索そのものの使い方と制限は、GA4の探索レポートとは?7つの手法と、使う前に知っておく制限にまとめました。

標準のレポートで離脱数を見られるかは、この記事では確かめていません。

離脱率と直帰率は、数えるものも分母も違います

離脱率と直帰率は、数えるものも分母も違います。名前が似ていても、別の数字です。

項目Googleのヘルプでの説明
離脱率個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合
直帰率(ヘルプの離脱率と直帰率の違いのページ)そのページから始まったすべてのセッションで、そのページがセッションに存在する唯一のページだった割合
直帰率(GA4)エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合

GA4の直帰率は、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合です。以前のUAの直帰率は、ユーザーが1ページのみ表示し、アナリティクスサーバーへのリクエストを1つだけトリガーしたセッションの割合でした。定義が違うため、UAの直帰率と同じ読み方はできません。直帰率の見方は、GA4の直帰率とは?UAとの違いと、高いときの読み方で扱っています。

上の表の「離脱率」は、ヘルプにある離脱率の定義です。このページには、UAとGA4のどちらの定義かの記載がありません。

以前のUAには、サイトコンテンツのレポートに「離脱ページ」の指標がありました。GA4とは、土台が違います。

離脱率がほしいときは、何で割るかを先に決めます

離脱率の数字がほしいときは、離脱数を何で割るかを先に決めます。GA4の離脱率の計算式を示した公式の文は、見つかっていないためです。

ヘルプの例では、ページBを含むセッションが4回、ページBから離脱したセッションが2回の場合に、離脱数は2、離脱率は50%とされています。離脱数の2を、4で割った数字です。

ただし、この例は、離脱率の定義を説明するためのものです。GA4の画面や指標で、同じ割り算をどう出すかは、この記事では確かめていません。

自分で割り算をするなら、次の2つを守ります。

  • 割る数(分母)を、最初に1つに決める
  • 比べるときは、ずっと同じ分母を使う

分母を途中で変えると、数字の動きが、離脱の増減なのか、分母の違いなのかが分からなくなります。

離脱が多いのは、悪いこととは限りません

離脱の数字が多くても、それだけでは悪いとは限りません。ページの役割によっては、離脱で終わるのが自然な場合があるためです。

公式のヘルプにも、たとえば、ブログを運営している場合、ユーザーがサイトにアクセスして記事を読んでから離脱しても構わないかもしれない、という説明があります。

ページ離脱が多いときの見方
記事を読み終えるページ読み終えて離れたなら、自然な場合がある
問い合わせの完了ページ用が済んで離れたなら、自然な場合がある
次に進んでほしいページ進むための導線が足りていない可能性を確かめる

直したいのは、次に進んでほしいのに離脱が多いページです。ページの中のどこで離れているかは、離脱数では分かりません。ページ内の位置を見る方法は、ヒートマップ分析とは?見るべき指標と改善の進め方で扱っています。

GA4で「離脱」と呼ばれるものは、3つあります

GA4で「離脱」と呼ばれる数字は、離脱数のほかにもあります。名前が似ているだけで、別のものです。

名前何を表すか
離脱数あるページで、セッションの最後のイベントが発生した回数
離脱クリックドメインから離脱するリンクをユーザーがクリックするたびに検出されるイベント
離脱の可能性過去7日以内に操作を行ったユーザーが、今後7日以内に操作を行わない可能性(予測指標)

ファネルデータ探索の「(次のアクションなし)」も、離脱と読み違えやすい項目です。公式のヘルプによると、「次のアクション」でページまたは画面関連のディメンションを使っている場合、「(次のアクションなし)」のエントリは、必ずしもファネルの離脱を意味しません。

「離脱」と書かれていても、離脱数のことだとは限りません。

とはいえ、離脱の数字を、ページごとに前の週と見比べるのは手間のかかる作業です。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。

よくある質問

GA4の離脱数とは何ですか?

あるページやスクリーンで、1セッションの最後のイベントが発生した回数です。公式のヘルプの「閲覧開始数と離脱数」のページで、このように説明されています。離脱した人の割合ではなく、回数です。

GA4に離脱率の項目はありますか?

この記事で確かめたGA4のヘルプには、離脱率の項目は見つかりませんでした。確かめられたのは離脱数です。GA4の離脱率の計算式を示した公式の文も見つかっていません。

離脱数はどこで見られますか?

公式のヘルプでは、離脱数はデータ探索ツールで使用できる指標とされています。[探索]で自由形式のデータ探索を作り、指標に離脱数、ディメンションにページタイトルとスクリーンクラスを使います。標準のレポートで見られるかは、この記事では確かめていません。

離脱率と直帰率は何が違いますか?

Googleのヘルプでは、離脱率は個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合です。直帰率は、そのページから始まったすべてのセッションで、そのページが唯一のページだった割合とされています。GA4の直帰率は、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合です。

離脱数が多いページは、直したほうがよいですか?

離脱が多いだけでは、悪いとは限りません。公式のヘルプにも、記事を読んでから離脱しても構わないかもしれないという説明があります。直したいのは、次に進んでほしいのに離脱が多いページです。

離脱クリックは、離脱数と同じですか?

同じではありません。離脱クリックは、ドメインから離脱するリンクをユーザーがクリックするたびに検出されるイベントです。離脱数は、セッションの最後のイベントが起きた回数です。

まとめ

  • GA4のヘルプで確かめられるのは離脱数。あるページで、セッションの最後のイベントが起きた回数
  • 離脱数は、探索の自由形式で見られる。標準のレポートで見られるかは、確かめていない
  • 離脱率と直帰率は、数えるものも分母も違う。GA4の離脱率の計算式は、公式に見つかっていない
  • 離脱が多いのは、ページの役割によっては自然。直したいのは、次に進んでほしいのに離脱が多いページ
  • 「離脱」と呼ばれる数字は、離脱数・離脱クリック・離脱の可能性の3つがある

離脱の数字を見るときは、まずそれが離脱数なのか、別の「離脱」なのかを確かめてください。数字の意味が分かれば、増減の読み方も決まります。

サイトの数字を見るのをやめて、AIに読ませませんか?

この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。

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