アクセス解析入門

GA4のAPIでデータを取るには?Data APIでできることと、使う前の準備

「GA4のデータを、スプレッドシートやスクリプトで自動で取りたい」

「APIというものがあると聞いたけれど、何を使えばいいのか分からない」

「画面の数字と、APIで取った数字が合わない」

GA4のデータをAPIで取る方法を調べて、この記事にたどり着いた方に向けた記事です。

先に答えを書きます。GA4のレポートのデータをAPIで取るときに使うのは、Google Analytics Data APIです。使う前に、Google Cloudのプロジェクトと、GA4の画面でのアクセス権の付与が要ります。標準のプロパティには、決まった上限があります。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. Data APIでできることと、できないこと
  2. 使う前の準備
  3. 上限と、画面の数字とずれるときの確かめ方

読み終える頃には、APIで取るのか、コードを書かずに取るのかを、決められるようになります。

なお、公式のドキュメントの内容は更新されることがあります。手順や上限は、使う前に公式のページで確かめてください。この記事は公式の記載を整理したもので、実際にコードを動かした結果ではありません。

GA4のレポートを取るのは、Data APIです

GA4には、目的の違うAPIが2つあります。

API公式のドキュメントでの説明
Data APIGoogle アナリティクスのレポートデータに、プログラムでアクセスできる
Admin APIGoogle アナリティクスの設定データに、プログラムでアクセスできる

数字を取りたいなら、Data APIです。Admin APIは、アカウントやプロパティの設定を扱うほうです。

公式のドキュメントによると、Data API v1は、Google アナリティクスの画面と同じレポートデータにアクセスします。画面で見ている数字の元データを、プログラムで取るというイメージです。

AIにGA4の数字を聞く仕組みも、このData APIを使っています。AIの側の話は、GA4のMCPサーバーとは|AIにGA4の数字を聞く仕組みと、つなぐ前の準備にまとめました。

できることは、レポート・リアルタイム・ファネルの3つです

Data APIでできることは、公式のドキュメントでは、おもに3つのレポートに分かれます。

種類公式のドキュメントに書かれていること
コアのレポート画面のレポートと同じデータを取る
リアルタイムイベントが送信されてから、数秒後にリアルタイムレポートに表示される
ファネル目標到達プロセスのレポート機能は、v1alphaのバージョンでのみ使用できる

ファネルだけは、ほかとバージョンが違います。公式のドキュメントには、v1alphaでのみ使用できる、とあります。

取れるディメンションと指標の一覧は、公式のドキュメントでは、APIスキーマのページで案内されています。画面にある指標が、すべてAPIで取れると書いた文は、確かめた範囲では見つかりませんでした。使いたい指標があるときは、スキーマのページで、名前があるかを先に探します。

使う前の準備は、プロジェクト・アクセス権・プロパティIDの3つです

使う前に要るものは、公式のドキュメントでは次のとおりです。

  1. Google Cloudのプロジェクト: Data APIへのリクエストには、すべてGoogle Cloudのプロジェクトが必要で、そこでData APIを有効にします
  2. GA4の画面でのアクセス権: Google アナリティクスの画面で、使うユーザーアカウントに、プロパティへのアクセス権を付与します
  3. プロパティID: APIのリクエストでは、プロパティIDを指定する必要があります

3つ目のプロパティIDは、GA4の画面にいくつかある番号のうちの1つです。取り違えやすいので、GA4のプロパティとは?アカウントとの違いと3つの番号で見分け方を整理しました。

アクセス権の付け方は、公式のクイックスタートでは「アクセス権を付与する」とだけ書かれています。同じ公式のMCPの案内には、閲覧者ロールを付与する例が出ています。どのロールで足りるかを、Data API全体について書いた文は、確かめた範囲では見つかりませんでした。役割の違いは、GA4の権限付与|5つの役割の違いと、外部に渡すときの判断で扱っています。

APIを使うには、コードより先に、プロジェクト・アクセス権・プロパティIDの3つをそろえます。

標準のプロパティには、決まった上限があります

Data APIには、割り当て(クォータ)という上限があります。公式のドキュメントによると、標準のプロパティの上限は、次のとおりです。

割り当て標準プロパティアナリティクス 360
プロパティあたりの1日のコアトークン数200,0002,000,000
プロパティあたりの1時間のコアトークン数40,000400,000
プロパティあたりの同時コアリクエスト数1050

表の数字は、公式のドキュメントの表のとおりです。リクエスト1回で、トークンがいくつ減るかは、リクエストの中身で変わります。この記事では、その数え方は確かめていません。

上限に当たったときの扱いは、この記事では確かめていません。運営者の見方としては、1回に大量に取るより、必要な項目と期間だけに絞って、回数を抑えるほうが安全です。

APIの数字が、画面とずれることがあります

APIで取った数字が、画面と合わない場合があります。公式のドキュメントには、APIから返されるデータと、画面に表示されるデータとの間に、差異が生じることがよくある、と書かれています。

ずれるときに、まず疑うのは、データの処理の時間です(運営者の見方)。公式のヘルプによると、データの処理には24〜48時間かかることがあります。直近の日の数字は、画面では、まだ動きます。その話は、GA4のユーザー数が合わない|足し算していませんかの「直近の日は、まだ動きます」に書きました。

ずれの原因を、公式のドキュメントで1つに決めることは、この記事ではできません。確かめるときは、同じ期間・同じ指標・同じ条件にそろえてから、画面とAPIを見比べます。

コードを書かずに取る方法も、公式にあります

コードを書かなくても、公式の道具でData APIのデータを取れます。

  • Google スプレッドシートのアドオン: 公式のドキュメントによると、Google アナリティクス向けのレポート ビルダーのアドオンで、スプレッドシートからレポートを作成して実行できます
  • Looker Studio: GA4のデータに接続するレポートには、Data APIの割り当てが適用される、と公式のドキュメントにあります。つまり、Looker Studioで見るときも、上の上限の中で動きます

Looker Studioの使い方は、Looker Studioの使い方|週次レポートを自動化するにまとめています。

とはいえ、取ったデータを毎週、自分で見比べて読み解くのは、手間のかかる作業です。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。

よくある質問

GA4のデータをAPIで取るには、何を使いますか?

Google Analytics Data APIを使います。公式のドキュメントによると、Data APIでGoogle アナリティクスのレポートデータにプログラムでアクセスできます。設定データを扱うのは別のAPIで、Admin APIです。

APIで取れる数字は、GA4の画面と同じですか?

公式のドキュメントは、Data API v1は画面と同じレポートデータにアクセスする、と説明しています。一方で、APIから返るデータと画面に表示されるデータとの間に、差異が生じることがよくある、とも書いています。数字を突き合わせるときは、後者を先に確かめます。

APIを使うのに、何が要りますか?

公式のドキュメントには、Google Cloudプロジェクトが必要で、そこでData APIを有効にすること、Google アナリティクスの画面で、使うアカウントにプロパティへのアクセス権を付与すること、リクエストでプロパティIDを指定することが書かれています。

APIの利用に上限はありますか?

あります。標準プロパティでは、プロパティあたりの1日のコアトークン数が200,000、1時間が40,000、同時のコアリクエスト数が10と、公式のドキュメントの表にあります。アナリティクス360はこれより大きい上限です。

まとめ

  • GA4のレポートをAPIで取るのは、Data API。設定を扱うのは別のAdmin API
  • Data APIは、公式のドキュメントでは、画面と同じレポートデータにアクセスする。ただし、差異が生じることがよくあるとも書かれている
  • 使う前に、Google Cloudのプロジェクト・アクセス権・プロパティIDの3つが要る
  • 標準のプロパティの上限は、1日200,000トークン・1時間40,000トークン・同時10リクエスト(コアの割り当て)
  • コードなしなら、スプレッドシートのアドオンとLooker Studioが、公式にある

APIで取るか迷ったら、欲しい数字が、画面や公式のアドオンで足りるかを先に確かめてください。足りるなら、コードを書く前に済みます。

サイトの数字を見るのをやめて、AIに読ませませんか?

この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。

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