アクセス解析入門

GA4とUAの違いとは?データの単位の変化と、数字が合わない理由

「UAのレポートで見ていた数字が、GA4では見つからない」

「UAの『目標』は、GA4のどこにあるのだろう」

「UAとGA4で、同じ期間の数字が合わない」

GA4とUAの違いを調べて、この記事にたどり着いた方に向けた記事です。

先に答えを書きます。違いの根っこは、データの数え方の単位です。公式のヘルプでは、UAはセッションベース、GA4はイベントベースのデータモデルだと書かれています。単位が変わったので、名前も、定義も、数字も変わりました。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. データの単位が、ヒットからイベントに変わったこと
  2. 名前や置き場所が変わったもの(目標・ビュー・自動のイベント)
  3. 同じ名前でも定義が違う数字と、数字が合わない理由

読み終える頃には、UAで見ていたものがGA4のどこに当たるのかを、自分で探せる材料が揃います。

なお、UAはすでに終了しています。日付はGA4はいつから?提供開始の日付と、UAの終了日、データが出るまでに書きました。画面の名前や仕様は更新されることがあるので、名前や手順は、提供元のヘルプで確かめてください。

根っこの違いは、データの数え方の単位です

UAはセッションベース、GA4はイベントベースのデータモデルです。公式のヘルプに、そのように書かれています。UAでは、収集データの基本単位が「ヒット」でした。GA4では、すべてのデータがイベントの形で送られます。

UAGA4
データモデルセッションベースイベントベース
基本単位ヒットイベント
よく使われたものページビューとイベントという2つのヒットタイプすべてがイベント形式

公式の移行向けのヘルプには、GA4のイベントスコープが、UAのヒットスコープの代わりになる、とも書かれています。

イベントの種類と、レポートで最初に見るイベントは、GA4のイベントとは?4つの種類と、レポートで最初に見るイベントにまとめました。

UAの「ヒット」は、GA4では「イベント」に置き換わりました。この単位の違いが、次の節からの違いのもとになります。

UAの「カテゴリ・アクション・ラベル」は、GA4にはありません

UAのイベントには、カテゴリ・アクション・ラベルの3つがありました。GA4には、この3つに当たる概念がありません。公式のヘルプには、すべての「ヒット」が1件のイベントとみなされ、GA4のイベントにはカテゴリ、アクション、ラベルという概念はない、と書かれています。

UA向けの公式のヘルプでは、3つの記述子が次のように例示されていました。

UAの記述子公式のヘルプの例
イベント カテゴリ動画など
イベント アクション進行状況など
イベント ラベル75% など

では、この3つで整理していた情報は、GA4でどこに入るのでしょうか。公式のヘルプには、カスタム ディメンションについて、専用の値ではなく、イベント パラメータに基づいてデータが入力される点が主な違い、と書かれています。同じヘルプは、データ収集をGA4のモデルに合わせて見直すことをすすめています。

ここから先は、運営者の見方です。UAの「ラベル」に入れていた値を、同じ名前で探しても、GA4の画面には出てきません。イベントの名前と、イベントに付けるパラメータに置き直して考えると、探す場所が決まります。

ページビューは、数え方が広がっています

GA4のページビューは、ページが読み込まれるたびに記録されます。加えて、アクティブなサイトによって閲覧履歴のステータスが変更されたときにも記録されるのが特徴です。公式のヘルプの拡張計測機能の説明に、そう書かれています。

UAとの違いについて、公式のヘルプ(UAとGA4の指標の比較)は、GA4の拡張計測機能ではブラウザの履歴イベントに基づくページの変更が既定で測定される、と説明しています。UAでは測定されません。

運営者の見方ですが、ページを切り替えずに表示だけを変えるサイトでは、この差がページビューの数え方に出る場合があります。

「目標」は「キーイベント」になりました

UAの「目標」に当たるのは、GA4のキーイベントです。公式のヘルプで、同じ「フォーム送信」の例を比べると、次のようになります。

UAGA4
呼び名目標キーイベント
指定のしかた「フォーム送信」の目標を定義する「フォーム送信」イベントをキーイベントとして指定する
同じものの数え方セッションごとに1つだけ通常、セッションごとに複数
種類到達ページ、滞在時間、ページ / セッション、スマートゴール、イベントの5つイベントを指定する

数え方が違うので、UAの目標の件数とGA4のキーイベントの件数は、そのまま並べられません。

名前の変わり方も、公式のヘルプに書かれています。ビジネスの成果にとって重要なアクションを測定するイベントは、「キーイベント」と呼ばれるようになります。一方、「コンバージョン」は、広告キャンペーンのパフォーマンスの測定などに使う重要なアクションを指すようになりました。

同じ「コンバージョン」という言葉でも、UAの時代と今では、指すものが違います。名前が変わった年月を書いた公式の文は、確かめた範囲では見つかっていません。0のままのときの読み方は、GA4のキーイベントとは?0のままの理由と、設定しなくても読める数字で扱っています。

ビューは無くなり、最初から測れるものが増えました

UAの「ビュー」は、GA4にはありません。公式のヘルプに、GA4にはビューという概念がない、と書かれています。測定したいウェブサイトやモバイルアプリごとに、データ ストリームを作成します。アカウント・プロパティ・データストリームのつながりは、GA4のプロパティとは?アカウントとの違いと3つの番号で整理しました。

自動で測れるイベントも違います。UAには、自動イベント トラッキングの機能はありません。GA4には拡張計測機能があり、コンテンツに対するインタラクションを測定できます。

ユーザー・直帰率・セッションは、名前が同じでも定義が違います

名前が同じで、中身が違う数字が3つあります。指標ごとに記事にしたので、ここでは違いの要点だけを並べます。

指標UAGA4詳しい記事
ユーザー「合計ユーザー数」に焦点「アクティブ ユーザー」に焦点総ユーザー数とは?
直帰率1ページのみのセッションのパーセント数エンゲージメント セッションでなかったセッションの割合直帰率とは?
セッション深夜0時に一度打ち切られるそうならないセッションとは?

名前が同じだと、同じものを数えているように見えます。UAの数字をGA4の数字と並べて読むときは、まず定義が同じかどうかを確かめます。

保持期間とBigQueryも、前提が違います

終了前のUA向けの公式のヘルプと、GA4の公式のヘルプを並べると、次のようになります。

項目UA(終了前のヘルプ)GA4
データの保持期間14か月、26か月、38か月、50か月のいずれか、または無期限に設定2か月または14か月に設定
BigQueryへのエクスポート360アカウントから、セッションデータやヒットデータをエクスポートする説明がある標準プロパティでは、1日の上限は100万イベント

保持期間の初期値と変え方は、GA4のデータ保持期間|2か月のままだと何ができなくなるかにまとめました。

UAとGA4の数字は、同じ条件でも一致しません

公式のヘルプ(UAとGA4の指標の比較)では、ページビューの差異は最大10%、ユーザーとセッションに関連する差異は最大20%生じると予想されています。心配は要らない、という案内です。同じヘルプには、ページビューは一般にかなり近い数値(数パーセント以内の差)になる、という説明もあります。

さらに、両サービスで同様に公正で同等の環境が設定されていたとしても、差異は生じます。コンバージョン数は、UAとGA4に根本的な違いがあって比較が難しいため、差異が生じる可能性がある、と別のヘルプにあります。

同じ条件でも、UAとGA4の数字は一致しません。

ここから先は、運営者の見方です。UAは終了しているため、いまから新しいUAの数字は作れません。手元に残っているUA時代のレポートと並べるなら、一致しない前提で、数字の大きさより、増えたか減ったかの向きを見るほうが読み違えにくくなります。

とはいえ、違いを知っても、GA4の数字を毎週開いて読み解く手間は残ります。私たちが運営する週報AIは、GA4とサーチコンソールのデータをAIが毎週(ライトプランは月1回)自動で取得し、「今週何が変わったか・なぜか・次に何をすべきか」を専門用語を使わない日本語でお届けします。

よくある質問

GA4とUAの一番大きな違いは何ですか?

公式のヘルプによると、UAはセッションベース、GA4はイベントベースのデータモデルです。UAは「ヒット」を基本の単位にしていましたが、GA4ではすべてのデータがイベントの形で送られます。名前や定義の違いの多くは、この単位の違いから来ています。

UAの目標は、GA4では何になりますか?

GA4のキーイベントに当たります。公式のヘルプには、重要なアクションを測るイベントは「キーイベント」と呼ばれるようになる、と書かれています。数え方も違い、UAは同じ目標をセッションごとに1つ、GA4は通常、セッションごとに複数数えます。名前が変わった年月を書いた公式の文は、確かめた範囲では見つかっていません。

UAとGA4の数字は、同じ条件なら一致しますか?

一致しません。公式のヘルプには、ページビューの差異は最大10%、ユーザーとセッションに関連する差異は最大20%生じると予想される、と書かれています。両サービスで同等の環境を設定していても差異が生じる、ともあります。

UAのビューは、GA4にもありますか?

ありません。公式のヘルプに、GA4にはビューという概念がないため、データフィルタはプロパティ単位で作成する、と書かれています。測定するサイトやアプリごとに、データストリームを作成します。

まとめ

  • 違いの根っこは、データの単位。UAはセッションベース(ヒット)、GA4はイベントベース
  • UAのカテゴリ・アクション・ラベルは、GA4にはない。イベントの名前とパラメータに置き直して考える
  • UAの目標は、GA4のキーイベントに当たる。同じ目標を、UAはセッションごとに1つ、GA4は通常複数数える
  • ビューはGA4にない。ユーザー・直帰率・セッションは、名前が同じでも定義が違う
  • 数字は同じ条件でも一致しない。公式は、ページビューは最大10%、ユーザーとセッションは最大20%の差を想定している

UAの何がGA4の何に当たるのかを先に決めてから、数字を比べてください。決まれば、見る場所も、読み方も決まります。

サイトの数字を見るのをやめて、AIに読ませませんか?

この記事の運営者が開発した「週報AI」は、GA4・サーチコンソールなどのデータをAIが分析し、"次にやること"まで日本語レポートで届けるサービスです。

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